サッカー漫画考察 「キャプ翼」松山くんのハチマキはルール違反? プレイ中の選手のファッションについて 

この「サッカー漫画考察」のコラムを書き続けて幾らかの日数が過ぎている訳ですが、そんな今更の状況で「すぐに試合で役に立つ!サッカーのルール審判の基本」(実業之日本社刊、初版2013年10月2日)という本を読み始めてみました。

スタジアムなりテレビ中継なりで試合を見ていると、当たり前のような感覚で見てしまうので、ついつい流し勝ちになってしまうサッカーのルールも改めて文章にして読むと、その理由あるいはどこまでが反則でどこまでがセーフなのかという例の解説も中々に面白くて興味をそそられます。

この本の第1章の05に「選手の用具」について解説されています。

「ゴールキーパーは帽子、キーパーグローブ、肘や膝などを保護するサポーターの着用が認められている。」とあります。最近のサッカー漫画に出て来るゴールキーパーは、ほぼ間違いなくゴールキーパーグローブを着用していますし、実際の試合でもほとんどの「ゴールキーパーは着用しているようです。

帽子と言えば「キャプテン翼」の若林源三を連想する方も多いかと思います。実際の試合ですと、高校サッカーの試合で会場立地の理由からか、立つエンドによって帽子を着用しているゴールキーパーというのは見たことがありますが、常時帽子を着用しているゴールキーパーはあまり見ないような気がします。

肘や膝のサポーターは、やはりポジション的に必要なのでしょう。ただ、どうしても遠目になってしまう試合会場で目にすることは難しいですし、テレビ中継でも見落としがちなので、印象に残らないという人も多いのではないでしょうか。

試合で身に着けて良いものとして、「眼鏡・コンタクトレンズ」、「ひも状のヘアバンド」と記載があります。サッカー選手でコンタクトレンズの愛用者は多いようですし、漫画でも「BE BLUES!」の水島恒明(コーメイ)が朝起きてから使い捨てのコンタクトレンズを着用しているであろうシーンが描かれています。但し書きに「主審が素材をチェックする」とあるとはいえ、眼鏡着用可は意外な感じがしました。接触プレイが多いために安全上の配慮からか、実際に眼鏡を着用してサッカーをする人ってほとんど見ませんが、「シューダン!」の浜西FCヤマトキャプテンは試合中に眼鏡を着用してプレイしています(という事は、あの眼鏡は主審のチェックを通った、ということでしょうか?)

ひも状のヘアバンドについては、漫画でもリアルの世界でも絶賛流行中といったところでしょうか?「BE BLUES!」の橘怜音(レノン)やガンバ大阪の遠藤保仁選手(この二人もしかしてキャラクターとそのモデルという感じがするのは私だけだろうか?)のように男子選手はもとより、なでしこジャパンの宮間あや選手や川澄奈穂美選手など女子選手にも着用者がかなり多い印象です。

が、ここで少し疑問が生じました。

「キャプテン翼」のキャラクター松山光は時々鉢巻をして試合に臨んでいましたが、もしかしてあれは主審に注意を受けるのでは…という疑問です。そうなると、同じ漫画に出て来るサウジアラビア代表のマークオライワンのターバンも引っかかる気がします。どっちも結びしろがヒラヒラしてて、接触プレイで巻き込み等があったら危ない気がします。

何かの本で、サッカーの試合で鉢巻はダメ、といったようなことを読んだ気もしますし、実際のサッカーの試合で鉢巻をしている人も見たことはないので、恐らくそれを知った上での作者の創作かと思います。

他に選手が身に着けてはいけないものとして、固い材質のヘアバンドやアクセサリー類、時計やギプスといった接触プレイで相手を傷つける恐れのあるものなどがあげられています。

ちなみに、柔らかい材質であっても、ミサンガを手に付けてプレイすることも禁止されているようです。もし、漫画作品で、ミサンガを着用して試合に出ているキャラクターがいても、ルールを知った上での作者の創作ということで、作品を楽しもうと思います。

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