ゴールを狙える位置からの直接フリーキック…得点の臭いを期待させる展開です。まして、それが応援しているチームや好きなチームならば、そのわくわく感は半端ないものとなることが多く、一旦ゲームが止まってからのリプレイという展開のため、注目度も高いように感じます。
そしてゴールが決まってからの大歓声、キッカーの仕草にも何とも言えない思いを感じます。
では、この直接フリーキックのみでのハットトリック達成のというのは可能なのでしょうか?
漫画「DAYS」の登場人物、聖蹟高校の君下敦は対京王河原高校戦の、それも試合終了間際において、フリーキックでのハットトリックを成し遂げています。
しかも、3本目のフリーキックを蹴る時のセリフがかっこいい。
「キックの精度だけは努力に比例するに決まってる」
本当に努力してきた人にしか言えない、重く格好いいセリフです。
では現実のプレイヤーでみると…セリエAにてシニシャ・ミハイロヴィッチがラツィオ在籍当時に成し遂げています。DVDも発売されているくらいの選手なので、比較的手軽にその動画を見ることが出来ることと思います。
Jリーグ(とは言えリーグ戦ではなく天皇杯においてですが)では、2015年の12月27日にクリスティアーノが達成しています。
残念ながら、日本人選手ではまだいないようです。現役選手の中では中村俊輔選手にその期待を寄せたい、と言ったところでしょうか…?
ところが、最近のJリーグで新たにその可能性があるのではと思わせる選手が出てきました。
北海道コンサドーレ札幌の福森晃斗選手です。
2017年7月18日の対大宮アルディージャ戦において、後半36分と後半アディショナルタイムに直接フリーキックでゴールを決めています。残り15分ないし20分足らずの間に直接フリーキックで2得点…何かを持っているのでは、という予感さえします。しかも1点目は、元日本代表も小野伸二選手を制してキックしてからの得点…物怖じしないというか度胸もあるように感じました。
因みに福森選手の付けている背番号は、以前私が別コラムにて出世番号と書いた「24番」。何となく縁と言いますか因縁めいたものを感じます。
この福盛選手が活躍し、もっといい番号を貰って直接フリーキックでハットトリックを成し遂げる…そんな光景が見られる日が来れば、なんて思っています。