絵柄は井上雄彦とか王欣太のような男らしい感じで、内容はクローズやワーストのようなバトル不良漫画 【レビュー】 A-BOUT! 朝霧大活躍編 第35話 第36話

今回初めて読んだ漫画

最初雰囲気が『蒼天航路』『リメンバー』の王欣太にちょっと似てるなと思って、もしかして師弟関係とかあるのかなと思ってしらべてみたけど、
そんな情報は一切なく代わりにwikipediaに師匠として書いてあったのは『BOYS BE』の玉越博幸だった。

絵柄は井上雄彦とか王欣太のような男らしい感じで、内容はクローズやワーストのようなバトル不良漫画っぽい。
勝手に僕が考えた分類だが、不良漫画は2種類に分けられると思ってる。

バトル不良漫画と青春不良漫画だ。

バトル不良漫画の特徴は不良版ドラゴンボールといえるようなもので、「オラより強いやつに会いに行く」的にドラゴンボールを
現実世界でやっちゃう小僧たちの漫画だ。だから彼女がどうとかバイクがどうとかそういう不良っぽいディテールがあまり重要視されない。
代表的なのはクローズ、ワースト。ホーリーランドは微妙なところだけど不良漫画と言うより格闘漫画に入るかと思ってる。

で、青春不良漫画は、もう伝統的な不良漫画でケンカもあればタバコもあれば女もあればバイクもある。少年マガジンの王道ヤンキー漫画だ。
湘南純愛組とかカメレオンあたりが極めたと思う。

更にイレギュラーな存在としてバトル不良漫画と青春不良漫画をいったりきたりする漫画もある。

例えば『ウダウダやってるヒマはねぇ』だ。

蘭岳編や九条朝雄編はバトル不良漫画の王道的な展開だが全体的には青春不良漫画だ。
ウダウダやってるヒマはねぇのユニークなところは二人の主人公が役割分担してたところだ。

島田亜紀は青春不良漫画の主人公で、島田亜紀がメインの話の場合は大抵青春ものになる。

赤木直己は島田の親友だがバトル側の主人公で島田とタイマンしても赤木のが強い。赤木がメインの話しはバトルものになる。

という感じで割り切れない漫画もあり、1話だけ読んで沙汰する事も出来ないのだけど、
A-BOUT!!は今週呼んだ限りはバトル不良漫画だった。

バトル不良漫画の良いところは爽快感だ。そして本当に悪いやつは出てこない所だ。
競技のようにケンカに望んでいるので決定的な卑怯者が出てこないのもバトル不良漫画の特徴の一つだ。
要するに「漢」しか出てこないのだ。

今週のA-BOUT!!はそういう「漢」たちの漫画だった。

-週刊少年マガジン 2014年13号 A-BOUT!-