この漫画マジで面白いかも。常に一定以上の品質 【レビュー】 新海綴の読解禄 第4話

かなり気になる終わり方

先週はかなり気になる終わり方をしたこの作品、一週間待ち遠しかったですね。この作品は事件が殺人とかでないから基本的に誰でも犯人になりうるという特徴があります。事件が殺人事件だと主要キャラクターや人気キャラタクーを犯人にした場合物語から退場してしまうので、そういった事が出来ません。

読解力が物語の鍵に

今回のどんでん返しのキーとしてタイトルにも含まれる読解が登場しました。読解力によって物事の見え方の角度が変わるという仕掛けで非常に面白かったです。このパターンは何度も出来ないのかもしれないでしょうが誤読したり正しく読み解いたりしながら物語が進むのは新しいです。

読解力をテーマに作品を広げられるか?

今後、この作品が読解力をテーマに作品を広げられるのかとても気になりました。短編であった1話、2話では新海綴が事件を読解し解決するというアプローチでしたが文章を読解したわけではありません。文章の意図を読み解くことにより物語が解決向かうという仕掛けは今回が初めてです。

さすがにバリエーションがないか

読解を謎解きの軸にした場合に、さすがにバリエーションが少ないかもしれません。しかし物語初期に読解する対象があると読者は、それを読解する楽しみがあります。作るのは大変でしょうが、、。

新海綴の読解録 第5回 「蜘蛛の糸」 予想

タイトルが蜘蛛の糸です。芥川龍之介の有名な作品が題材ですね。これは楽しみです。物語を予想します。不良グループ(地獄のメタファー)から抜けようとする生徒(カンダタのメタファー)が不良グループを抜けられない。でも、それは自分勝手だからではなく仲間思いだからとか、そんな感じになるでしょうか?いずれにしてもテンポの良い謎解きが楽しめそうです。

-週刊少年マガジン 2014年17号 新海綴の読解録 作者:八海薫-