最終回 岩崎月光はいつも自分の気持ちを最後に出来る男。 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 90

6年に渡る連載がついに今週終わる

今週で最終回というコトですが先週までで終わりが全然見えていません。それぞれの登場人物たちの心の葛藤にはある程度道筋が見えてきましたが戦いに関してはまだまだ続きそうな感じです。それが最後の1回でどう決着がつくのか、そして登場人物たちにはどのような結末が待っているのか、こんなに最終回が楽しみな作品は久々です。

サンデーの一番最後

今週のサンデーを手にして月光条例から読もうと思って先頭からページをめくっていったのですが中々出てこないんです。そもそも巻頭カラーだと思っていたので、そうじゃなくても前半に載っているだろうと。そして半分くらいまでページをめくった所でこれは一番最後じゃないかなと思いました。月光条例の余韻を読者にゆっくりと楽しんでもらうために後ろに作品のない一番最後に掲載したんじゃないか。と思いきや後ろから二番目で一番後ろは姉ログでしたw

非常に面白い仕掛けで終わった

なんて言えばいいのか、ドンデン返しとも違う不思議なトリックで物語は幕を閉じました。もしかしたら連載は終わったけど物語は続いていると言うべきかもしれません。最終巻の第29巻は大幅な加筆と修正を加えて5月頃に発売されるようです。多分この最終巻で本当の意味での結末が用意されていると思います。

なんとなく「からくりサーカス」の最終回を読み返した

前作の「からくりサーカス」では結構最後の最後まで戦っていましたね。エピローグ的なのを二三週間やるのかと思いきや戦いが終わったら直ぐに最終回でした。まあでも少年漫画なんてそういうもんですね。何となく自分の頭のなかでは最後の戦いが終わった後も単行本半分くらい話があった気がしたんですよね。広がりのある想像力を掻き立てるいい終わり方をしたからですね。そして月光条例はある意味それ以上に広がりのある想像力を掻き立てる終わらない物語になりました。

岩崎月光はいつも自分の気持ちを最後に出来る男

最終回なので当たり前ですがあまりに月光がカッコ良かったです。そしてとても切なかったです。オオイミが散々言ってましたが月光は常に他人の事を優先し自分の事を考えないでいられる男なんですね。自分の幸せは考えない。彼はきっと人の幸せが自分にとっても幸せなのでしょう。他人の幸せこそ月光の青い鳥なのです。それにしたってエンゲキブは月光も幸せじゃなきゃ幸せになれないんだからな。その辺りを最後まで分かってなかったろ?月光は。うん、このままじゃ終われないはずだ。