オチとしてのゴッド・ウソップ。かっけー。 【レビュー】 ONE PIECE ワンピース 第746話

ものすごい気前がいいってわかった

今週号では、現在物語に関わっている主要人物の一覧が出るのですが、それを見て思ったことは、作者は物凄い気前がいいってことです。ドレスローザ編になって登場した魅力ある登場人物がたくさんいるんですね。キュロス、レベッカ、リク王、そしてサボ。別にサボだけでも、キュロスだけでも一本物語を作れると思うのですが、それを一気に読者に味あわせようという過剰サービス。

主要人物を全員活躍させようという魂胆

しかも今週の展開では、その魅力的な人物たちを全員しっかりと活躍させようという狙いが見て取れます。ドレスローザ編からの登場人物だけでなく、ローや錦えもんも脚光を当てようとしています。まあ、また話は長くなりそうですが、期待感がありますね。逆に、この持ってきかたをしたら、もう一人ずつ丁寧に描いてもらわないと、消化不良になります。いやあ、こういった演出が巧ですね。

オチとしてのゴッド・ウソップ。かっけー

ドレスローザ編のウソップは、本当に彼らしくヘタレで、情けなくて、コミカルで面白くて、しっかりと麦わら海賊団のなかでの自分の仕事をこなしています。そのうえで、且つかっこいいです。これは上手い表現です。ウソップは、本当に魅力あるキャラクターです。読んでいて、なんて楽しいんだろうか。

ルフィが意外と論理的

ローの目論見とルフィの行動に少しズレが生まれ、それをローが諭します。しかしルフィは現実をしっかりと把握した上で、論理的にローに切返します。今までだったら「うるせえ!!!」とか「望むところだ!!!」とか、大声で叫びそうなシーンですが、意外に冷静に、やるべきことを示します。なんか成長してきたんですね。ルフィも。そこが新鮮でした。