喧嘩したり、仲直りしたり、そういう普通がいい。 【レビュー】 聲の形 第36話

最近は将也の再生の物語

小学校の先生との邂逅があって、なんとなく、決着ついて、今回は多愛もない友情のすれ違いっぽい話しでした。流れているのは普通の日常なんですね。その普通の中に、硝子もいたりして、意外に植野もいたりする。たぶん、この普通の時間が将也が今まで失ってきた、青春を取り戻してる瞬間なんだろうと感じます。

この作品のテーマはなんだろうか

硝子は耳が聴こえません。だから、耳が聴こえない人の人生を描くことが主題のような気がします。しかし、どうやら違うんですよね。じゃあ、その硝子の周辺の人たちが持つ苦悩や影響を描くことがテーマかというと、それも違うような気がします。コミュニケーションの難しさ。人間同士が心を通わせることの難しさ。そういったものが、この作品の本質なのかなと思います。

硝子という存在は、それを強調する

人間の心の交流の難しさを描くうえで、硝子という存在がそれを強調する役割を果たしています。ただ、硝子がいなくても描ける心の難しさはあって、将也の物語はそういったものですね。それにしても硝子かわいい。今週は特に。