まぼろしじゃない。 【感想】 聲の形 第53話

将也からの夢

将也の夢が描かれるのが面白かったです。ただ、この夢の感じだと、退屈して退屈して仕方ない子どものまま将也は成長していくパターンですね。よく考えると、あの当時の将也はヤンチャ小僧としての魅力がありますが、そのまま成長したとしたら、ロクな大人にはならないなっていう危うさがありました。逆に今は、まったくそんなことがないですね。落ち着いている。そうなるには、いろいろなことがあったわけですが、ある意味で、硝子に救われたと言えるでしょう。

漫画的強引な展開

今週はかなり強引でした。まあ、この作品は、起きることは、ご都合主義で、登場人物の感情はリアルっていうのが、基本なので、それほど違和感ありません。

まぼろしじゃないか

将也は硝子を見てそう思うわけです。硝子もきっと将也を見て、まぼろしじゃないか、夢じゃないかと思ったんですね。だから、将也に触ってみて実体を確かめた。触れたことによってお互いに実体を感じて、夢じゃない現実だと気がつく。このときの気がつく瞬間の硝子の表情と将也のリアクションが非常に良かったです。この作品は、こういう見せ方が本当にうまいと思います。

来週は飛び降りたことに対しての会話が

たぶん、なんで飛び降りたんだっていう話を将也がすると思います。その辺は、すでに読者には明らかなところで新しい情報はないと思いますが、伝え方がきっと感動的というか切ない感じになるのかと。
それにしても将也が目覚めるの早かったです。映画が完成してから目覚めるのかと思ってました。あれですね、音楽担当の島田の連作先を硝子が持っていますから、硝子と一緒に島田に会いにいって、わだかまりをなくすという展開になるのかもしれません。

それにしても、文字少ないな。最近。