「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」を楽しめたら非リア充ほぼ確定 感想 レビュー

喪女の女子高生による悲しくても笑える学園漫画

学園漫画の多くはラブロマンス系やスポ根系の漫画といったありふれたジャンルだが、その中でも喪女(モテない女)に焦点を当てたのがこの漫画です。中身もですが、タイトルからして明らかに他の学園漫画とは異なります。ストーリーは喪女の黒木智子(通称もこっち)の非リア充としての日々という設定だが、その努力や勘違いが非リア充の方なら一回でも経験したことあることが多いとおもいます。例えば一人でファストフード店で昼ごはんを食べていたら、クラスの人達がやってきて、いかにバレずに脱出するか試行錯誤したり、体育で二人組を組む必要になった時の辛さなどです。これらに含め、野球の全校応援や修学旅行などのイベントも発生し、喜怒哀楽のもこっちを楽しむことが出来ます。

アニメ化やフィギュア化して案外もこっちモテている。

そんな非リア充の気持ちを代弁してくれるこの漫画はアニメ化もされ、映像でももこっちの悲惨さを楽しめます。そして、フィギュア化もされているため、案外もこっちモテ始めているように思えます。もちろんフィギュアもリア充を妬んでいる顔や日頃のどんよりとした顔なども再現されています。そして、ついに他のアニメでもなかなかないプロ野球チームであるロッテとのコラボも果たしました。これは作者がロッテファンであることや、作中に出てくるもこっちのライバル小宮山琴美の異常なロッテ知識の多さが話題になったために実現しました。コラボ用の漫画では、小宮山が恐ろしいほどのロッテ知識を言いまくりもこっちや友人はついていけていません。

続々増えてくる愉快な仲間たち

もちろん高校入学当初はリア充デビューした中学の時の同級生の成瀬優や先程も紹介した小宮山しか友人がいませんでしたが、後々のイベントにより様々な人と関わることんあります。無茶振りをしてくるクラスの教師やクラスの中で唯一喋りやすい根元、ヤンキーの吉田、もこっちに怯えまくる絵文字顔のうっちーなどの愉快なキャラクターがさらに漫画を楽しませてくれます。またもこっちにはイケメンの弟がおり、姉弟で繰り広げられる会話も学校生活とはまた違った面白さがあります。ちなみに、スピンオフとしてもこっちの中学時代の漫画もあり、どうやってもこっちと成瀬優、小宮山は知りあったのかといった疑問を面白おかしく解決することが出来ます。

リア充には分からない世界観。

以上のように、この漫画は非リア充の非リア充による非リア充のための漫画ということができる。高校生の頃には友人に溢れ、恋人作って、部活を楽しんでいたリア充高校生経験者には絶対わからない面白さと極端だけどいえます。しかし、こんなもこっちみたいなモテてはないけど憎めない存在ってクラスに一人はいたような気がします。高校で恋人作れず、友人もそんなに作れなかった悲しい青春を過ごしたかたは共感しながら楽しむことが出来、先程も述べた青春を謳歌したリア充は「こんな悲惨な日々だったのか」といった新たな高校の捉え方を学びつつ楽しめます。是非この機会に単なる学園漫画に飽きた方や少し変わった漫画を読みたい方は読んでみることをおすすめします。

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