【レビュー】 最終兵器彼女 作者:高橋しん

 タイトルからしても、仰々しくとてもユニークである。しかし本当に彼女がとてつもない最終兵器なのだから仕方ない。ところでどうして彼女「ちせ」が、最終兵器となったのか?
 彼女はサイボーグなのか?宇宙人なのか?敵とは一体何物なのか?国連軍はどうして力がないのか?そんな謎は一切明かされないどころか、話にさえ出てこないのが不思議というか、不自然で不親切ある。
 この作者の絵は、線が異常に細く、ラフ画のようなタッチなので、非常に見難いのだが、この独特なしんみりとした画風が、どことなく味わい深い感もある。ただシリアスな絵とギャグぽい絵が、煩雑に入れ替わるのが、かなりうざったい!。
 背景は『エヴンゲリオン』と似ている部分もあるが、この作品は「恋愛」に特化しているので、「戦い」そのものに期待してはいけない。
最近映画化されたようだが、あっという間に終了してしまい、もうすぐDVDが発売されるという。・・どうも最近、安易にコミックが映画化されている傾向だが、ほとんどの作品が評判悪いねぇ。まだ観ていないが、本作の映画もそのようだね。

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