DEATH NOTE 計画性のある少年漫画には珍しい主人公たち

DEATH NOTEは、少年漫画としては珍しく登場人物に計画性がある。 主人公である八神月もそうだし、ライバルであるLもそうだ。

そもそも主人公にあまり計画性があると物語が予定調和で面白みがでない。 ある程度状況に流されいるほうがワクワク感が出しやすいという事もある。 人生50年計画を持っているまんがの主人公も受けないだろう。

しかし当作品は異色な存在だ。最初偶然にデスノートを手にする主人公だが、 直ぐに計画的にノートを使い始める。 超常現象なのだから既存の警察組織が捕まえるのは不可能なのだが、 その不可能に挑戦するのがライバルのLだ。そこもこの作品の変わったところで不可能に挑戦するのは主人公ではなくライバルの方なのである。そしてライバルも理論を積み重ねて主人公の計画を上回ろうとする。 主人公が悪で、ライバルが正義という構造も異色だが、二人が共に計画性を持っているという点も非常に異色な物語である。

わずか12巻で完結してしまったのも、二人が計画性があるために物語の進行が早く順調に結果にたどり着いてしまったためだといえる。 マンガでも現実でも計画性があれば物事は早く終わるのだ。

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