なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ? シンデレラ

”なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ?”

月光条例 シンデレラ

月光条例のシンデレラの発言。

”なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ? 私はねぇ、例えばあの山を登ったって言いたいの! すごいでしょ。あんなに高い山を、わたしは、自分で登ったんだよって! 顔だって良くないし、なんの才能もないけど、あの山だけは私がのぼったんだよって! バカだなぁとか、くだらないとか笑われてもいいの。 だって私はやったんだもの! 自分で決めて! あの時! あの、かけがえのない、あの日にやったんだもん‼ それを言えなきゃ、わたしはなにをしにこの世に生まれてきたか、わからないじゃない!”

シンデレラは可哀想な女の子が幾つかの偶然で幸せになった童話だ。
だがシンデレラには主体性がない。努力して自分の力で現実を捻じ伏せて、失敗して涙して、そうして達成した何かがない。
耐えて王子に見初められただけだ。だから、ただ年齢だけとっていく感覚がある。

ぼくは専業主婦の人は、いくら幸せでも、この感覚があるのではないかと思う。
私は挑戦した。そういう実感のない人生に満足感はないのだ。
だから旦那さんには山登りを手伝ってあげて欲しいし、奥さんたちには山を見つけ欲しい。
人生を輝かすにはどうしても山が必要なのだ。

””は、小学館「月光条例」 作者:藤田和日郎から引用

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