サッカー漫画考察 サポーターのあるべき姿「ジャイキリ」羽田政志編

実際のプロサッカーチームのサポーターというと、一部の偏った報道のせいか、比較的悪い印象を受けがちです。また、ちょっと前にあった、元代議士のツイートに本気で腹を立て、更なるいざこざを招くなど、「喧嘩っ早い」「脳筋」といったことを捲し立てられることも、しばしばあります。

それがサポーターとしての本来あるべき姿なのでしょうか?

「ジャイキリ」ETUのサポーター集団「東京スカルズ」を率いる羽田も最初登場した時は、そんなイメージのキャラクターでした。しかし、話を追うごとに、ただ単にいかついだけの人物ではないことが判明してきます。

「俺たちユナイテッドスカルズはETUを勝たせるために存在する 俺たちの力を信じろ チームを強くするのはサポーターだ」(3巻 25話)

「忘れるな!!俺たちの声はチームを動かせる!!俺たちの声は大きければ大きいほど…選手はギリギリのところで踏ん張れるんだ!!」(11巻 104話)

「選手だよ 選手のためだけに声ふりしぼってんだよ 俺たちユナイテッドスカルズは」(24巻235話)

かなり昔ですが、某コント番組でサッカーのサポーターをネタにした話があり、その中で「おっさんも騒ごうぜ」というセリフがあったことを記憶していますが、ただ騒いでいるだけというのは違う訳ですね。

拡声器もフラッグもチャントも、試合を見に来ている人のストレス解消のためにあるのではなく、選手のためにある…素晴らしい美学です。

この羽田の姿勢、問題を起こしがちの一部の「自称サポーター」の方にも見習ってもらいたいものです。問題視されるようなゲームフラッグや横断幕を掲げたり、対戦相手の選手を汚いヤジで誹謗中傷したり、応援しているチームが負けた腹いせに破壊的な行動を起こすなど、あってはいけないことです。

「サッカーは誰のためにある」という話をここでするつもりはありませんが、少なくとも、そのような輩のためにあるのではない、とだけは言えるでしょう。

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