「君の名は。」と仕草

前回記事にて、「君の名は。」の魅力の一つに、リアリティなところと書きました。風景のみならず。涙に着眼点を置いても、リアルを追求していました。

今回も同じように、あるものに注目します。今回は「仕草」です。

「仕草」の中でも「男女の仕草の違い」を見ていきます。言うまでもなく、「君の名は。」は瀧と三葉、入れ替わった二人の男女の物語です。故に作中で男性らしい、女性らしい仕草がいくつか見受けられます。それらを紹介していきます。

◆男性的仕草「瀧」

まずは瀧の仕草から見ていきます。分かりやすいものが、隕石から糸守町を守ろうと、テレビの前に決意を固めている時です。腰に手を当てて堂々と立っている様は、三葉にはない仕草です。

他にも、坂道を走るシーンが、瀧本人と三葉に入れ替わっている時の瀧でそれぞれあります。比較してみると違いは明らかなので、声でも行動でもない性差が見えてくる興味深いシーンです。

◆女性的仕草「三葉」

次に三葉の仕草です。ここでは入れ替わった時のとあるシーンを抜粋します。入れ替わりのルールをお互いのスマホに残すシーンで、瀧(in三葉)は電車の中でスマホを操作しています。この時の足に注目。足を閉じて若干交差させています。

この仕草は大変女性的な仕草です。交差、すなわちクロスさせる仕草です。逆の仕草は大きく足を広げて座るになりますが、この仕草は偉そうなオッサンがする仕草です。

クロスの技法は臨機応変に使えます。カフェで、左にある飲み物を右手で取ったり、足を組み変えたり、逆方向やクロスを意識することで、異性への自然なアピールとなります。女性を意識してほしい相手と接する際、こうした「モテ仕草」を知っておくといいでしょう。

◆女性的仕草「奥寺先輩」

最後に奥寺先輩です。流石はアイドル的人気の奥寺先輩です。上記の「モテ仕草」を自然に行っています。瀧との初デートの際、向かい合っている瀧の右手を、奥寺先輩は右手でつかみます。ここに「クロスの法則」が発動しています。

また、クロスではない場面で、岐阜に訪れた時、ラーメンを食べる奥寺先輩が、髪をかき上げて食べていますよね。この仕草、実は「モテ仕草」です。足もそうですが、髪も女性らしさが出る体の部位なので、男性はドキッとしやすいとされています。髪をかき上げる他に、髪を結ぶ、おろすといった仕草も男性は弱いです。

いかがでしょうか。「君の名は。」の登場人物から、仕草の重要性を知っていただければと思います。

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