サッカー漫画考察 ダービーマッチの理想と現実

「キャプ翼」でバルセロナFCへ翼が入団してからのエル・クラシコや「ジャイキリ」の東京ダービーなど、サッカー漫画のストーリー上で、ダービーマッチと呼ばれる試合が描かれることは少なくありません。実際の国内外のプロサッカーリーグにおいても、さまざまなダービーマッチがあります。

私感ではありますが、漫画で描かれるダービーマッチと実際のダービーマッチの相違点や類似点などについて、記載してみました。

(漫画は「ジャイキリ」の東京ダービー、現実はJ1の静岡ダービーを参考にしています)

負けられない戦い

やはりこの思いはどちらにもどのチームにもありますね。相手がどんなに実績があろうとも「相手より弱くてはいけない」という使命感といいますか、義務感のようなものを感じます。ただ、エスパルスのユース出身のある選手の「清水は磐田より強くなくてはいけない」を見た時は、「リーグ制覇の過去の歴史を知ってて言ってるのか?」という疑問は少し感じました。

ブーイング

これはすごいものがあります。古い話ですが、「キャプ翼」でフィーゴがバルササポに汚い怒号を浴びせられていたシーンなどもあったくらいですので、漫画も現実もあまり変わらないのではないでしょうか(「ジャイキリ」のダービーはややソフトに描いている気もします)。2018年4月の静岡ダービーにおいて、清水サポが一段と激しいブーイング浴びせていたのが、名波監督紹介の時でした(磐田サポは鄭大世の紹介の時が激しかった)。もしかしたらETUの達海監督も、東京ビクトリーサポの激しいブーイングを浴びているのかも知れませんね。

敵へのリスペクト

これは現実の戦いでありそうでないような気がします。確かにエコパスタジアムへ向かう電車の中で、清水サポが「俊輔が見たい」とか会話はしていましたが、「ジャイキリ」の東京ダービーの時の持田のような状況になった時に敬意を払うかどうかは不透明ですね。(持田が退場する時、羽田が「拍手したい奴拍手しろ 敵に敬意を示めしたところで バチはあたらねえよ」といったような言葉を言っています。あのシーンは美しい、ダービーは現実もこうあるべきなのでは、と思いました。)

初めて観戦する人にとっては少し腰の引けるダービーマッチですが、サッカー観戦の面白さを知ることの出来る試合でもありますので、漫画でも現実でも楽しむ機会を持っていただければと思います。

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