サッカー漫画考察 プロでいられることの凄さ「ジャイキリ」ネタ

今回は、こんな「ジャイキリ」ネタで。

30巻の達海猛引退試合の話は、漫画をネタにした各方面のブログで多く語られています。

ETU監督の達海が、使える選手が少ないという理由から、現役復帰を宣言して、現役組とミニゲームを行うのですが、ケガやブランクによる影響はさすがに大きく、結局6-1のスコアで敗れ、そこで、達海は現役引退を改めて表明します。

その引退試合のなかでの「俺はさ・・・あいつらにもう一回考えて欲しいんだよね・・・・

ボールを蹴られる喜びとか ゲームが出来る幸せとか 凄い事なんだよ プロでやるってのはさ・・・・ 自分の好きなことを追及して・・・それで生活できるんだから・・・ あいつらに もう一回分かってて貰いたいんだよね・・・・ その幸せな時間は 永遠に続くわけじゃねえってことを」と言うセリフに考えさせられるものがありました。

2017年版のレジャー白書によると、10代男性の45%弱、10代女性の15%強が日本でサッカーをやっている

そうで、そこから年代を追うごとに減少しているようです。特に、10代から20代へ推移するときに急激に減っているのですが、中学あるいは高校まででサッカーを終える(あるいは辞める)人が多いという理由も絡んでいるのではと思います。

サッカーを続けたくても続けられない、それが上には上がいるという事を知ったり、あるいは、ケガなどが原因で諦めたりといった挫折もあるのでしょう。しかし、プロになる人たちは、そう言ったものを乗り越えてプロになり、また、そこでも常に試合に出る選手たちは、更にそこから上の段階すら乗り越えている訳です。まさしく「凄い事」なんだと思います。

その「凄い事」も、慣れて来ると当たり前の環境となり、「凄い事」を「凄い事」と感じなくなってしまう。そこから生まれる「気の緩み」や「妥協」し、進化することを辞めてしまう、あるいは諦めてしまう…そんな選手たちへ、達海は警鐘を鳴らしたかったのかも知れません。

「自分の好きな事を追求して、それで生活できる」ことの凄さと、「その幸せな時間は、永遠に続くわけじゃない」という儚さ…表裏一体の時間の中で、必死になってプレイをしている選手の背中には、ピッチに立てなかった人たちの、夢や想いが重なっているのかも知れません。

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