月光のヒーロー感のおさらい 水墨画の様な見開きにはビックリ 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 87

オオイミが間接的に月光を称賛

ラストに向かってドンドンテンションが上がっていく月光条例。今回はオオイミが月光を褒め称えます。途中から月光を否定し始めるのですが、そこは取ってつけたようなもので、前半ひたすら月光を肯定するオオイミに本質があるように感じました。

月光のヒーロー感のおさらい

ラストのラストに向けて月光がどういう人物であるか、どういった事をしてきたのかを読者に思い出させる回のように感じます。自分の事を考えず人のことばかり考える月光の本質的な優しさを読者に対してしっかりと思い出して貰おうという意図を感じました。

鳥山明、やなせたかし、尾田栄一郎、宮沢賢治

「スペシウム光線」など著名なヒーローの技を使いまくってきたオオイミですが今回はびっくりしました。「かめはめ波」「アンパーンチ」「ゴムゴムのバズーカ」「デクノボー(これは技じゃないけど)」が登場しました。全てのヒーローを超えるヒーロー月光という結果にしたいのでしょうか。それではあまりに陳腐過ぎます。

リスペクトなのか

登場した必殺技は作者のリスペクトだと思います。この作品は童話を元にした作品です。童話の中の出来事がテーマです。童話というのは永遠に子供たちに楽しまれる物語です。作者は「ドラゴンボール」や「ワンピース」が「桃太郎」や「竹取物語」と同じように永遠に子供に読まれる作品だと言いたいように感じました。

水墨画?

月光がオオイミに飛びかかる見開きのページがあるのですが、そのページの絵が凄いです。水墨画なんでしょうか?なんだろう。見たことない感じです。これはかっこいいです。ポスターにしてサンデーに付けてくれればいいのに。水墨画用の筆で書いた感じですね。

月光条例 第24条かぐや姫88 予想

あと3回で終焉を迎える月光条例。来週は月光がオオイミを圧倒する回になると思います。そして次がかぐやの思いが語られる回になると予想します。

-週刊少年サンデー 2014年16号 月光条例 作者:藤田和日郎-