女性作家じゃないと出てこない台詞。 【レビュー】 マギ 第222話

かなり大人向けな感じ

今回のマギは深かったです。愛を説くソロモンの矛盾を軸に展開され、アルバとシバが未来に向けての興味深い話を繰り広げます。少年漫画として非常に独特です。結婚とか、子供とか、家族愛、あるいは、親の影響、少女の成長。いろいろと深いです。もう完全に大人向けですね。いや、むしろ子供にこそ読んで欲しいのかな。

女性作家じゃないと出てこない台詞

今週のマギにはかなり興味深い台詞が多かったです。女性作家じゃないと書けないと思えるようなものが特に多かったです。

”おまえの子供まで産んだアル!
一生添い遂げる覚悟は出来ているある!”

”惚れた女との子供はいいもんじゃ。”

”ソロモンを愛する女の君にしかできない。”

こういった台詞は男性には書けないですね。読んだことないような新鮮さがあり、不思議な感覚でした。特にアルバとシバ、二人の会話のシーンは良かったです。アルバの「キラキラした目」のくだりは、言い回しがとても美しくて印象的でした。もともとマギはよい作品でしたがアルマトラン編では凄味が出てきたと感じます。

あいかわらずのカリスマ性

ソロモンは、あいからわずカリスマです。彼は仲間に対して思ったことを恥ずかしがらずにはっきりと伝えることができるのです。その率直な思いに触れると誰でも、この人のために何かしたい。そう思ってしまうのでしょう。また彼の素晴らしいところは相手の本当の価値を認めているところです。本質を見抜き、そのうえで、それが俺に必要なんだと言う。「必要とされる」のは、本当にうれしいことです。ソロモンはそういうタイプのリーダーですね。

””は、小学館「マギ」 作者:大高忍 から引用