たぶんワールドトリガーが休載だったから代打で。 【感想】 アヌ中 作者:萩原裕一 読み切り 週刊少年ジャンプ 2014年30号

たぶんワールドトリガーが救済だったから代打で

今週は、ワールドトリガーお休みしますのあとに、これが、その代わりですと言わんばかりに掲載されていた特別読み切り作品です。なかなかドタバタ感があります。

エジプト神話のアヌビス

彼らがピラミッドっぽいところを学校にして日常生活を送っている場面を題材にしています。そこに、なぜか迷い込んだ人間を中心に物語が展開します。なんというか、藤子・F・不二雄のSF短編のような肌触りで、なぜか迷い込んだ人間うんぬんは、短編「カンビュセスの籤」を思わせます。そして人間とアヌビスの関係が「ミノタウロスの皿」を感じさせます。

読み飛ばさないでほしい

ちゃんと読んでほしい作品です。オチもロクにないし、盛り上がったりもしないのですが、読んだことのない不思議な空気に溢れていて、いろいろと狙いまくったギャグ漫画よりも好きですね

赤塚賞準入選作家

こういう作品を入選させるわけですから赤塚不二夫の意思をしっかりと継承している賞ですね。すごいことです。
ギャグ漫画家ってのは、絵の技術を磨くわけでもないし、話しの面白さだけで勝負するわけですから、すごい職業ですね。がんばってほしい。