派出所を真っ二つ! 【レビュー】 こちら葛飾区亀有公園前派出所 週刊少年ジャンプ 2014年24号

今回は、昔のこち亀

50巻頃のこち亀の雰囲気でした。最初ビットコインについての、物語をやるのかなと、思ったのですが、実際は、そんなことはなく、最後のほうに少し出てきただけでしたね。

社会に対する鋭い感度

作者は、社会にたいして常にするどい感度を持っていますね。オリンピック選手に注文をつける文化人にたいして批判的な意見を持っているようで、それを両さんに代弁させています。こういったことに、一つ一つ意見を持ち続ける瑞々しい感性が長期連載を可能にしているのでしょうね。

表現への挑戦

冒頭両さんが、驚く場面があります。その驚きの大きさを、あらわす大げさな漫画表現として、派出所を真っ二つにわります。外の道路も地割れしています。もちろん、驚きをあらわしただけなので、次のページではすっかりとなかったことになっています。100巻を超えても新しい表現に挑戦し続ける作者の意気込みはすごいですね。

相変わらずのドタバタ劇

非常に強欲かつパワフルな両さんを中心に、ダイナミックな物語が展開されリズムもよく面白かったです。まあ、最後にはもっと両さんがひどい目にあったほうが面白いかもしれません。今回は優しかったですね。

 

スマホ・ケータイの雑学と思い出をミックスした秀逸な回 【レビュー】 こちら葛飾区亀有公園前派出所

携帯電話の歴史ウンチクの回

今週のこち亀はケータイの歴史ウンチクの回でした。15年前くらいの携帯電話から初めて「あるある的」な雑学を次々と紹介していきます。

これはこち亀が発明したパターン

あるジャンルの商品や業界を詳しく説明していく漫画というパターンはこち亀が発明したのではないかと思いますね。長期連載を誇るこち亀ですがテクノロジーを追えばどこまでも作品を作っていけるわけです。ケータイ電話なら3年もすればもう一回できますよね。

思い出を楽しませる高等技術

昭和の懐かしさを想起させて読者を楽しませるというのもこち亀の技法ですが、それは今回のケータイ電話でも生きてました。ケータイ電話にはそれぞれの人生の思い出があるという切り口です。

誰もがあるケータイと思い出のリンク

そこをうまくついて過剰な演出は一切ないのにいろいろな感動を起こさせる作品になっています。読者の心の奥底にあるリアル体験の感動を呼び覚ます。という技法です。

レバレッジが効いていてハイコストパフォーマンスなモデル

読者自身の感動的な思い出を使って読者を感動させられるなら一から物語で感動させるより随分と簡単です。1話完結の読み切りでも十分できることです。そして作り物の物語より大きな感動を与える事も可能です。そういった意味でこち亀は読者の心の中の感動を動かすテコのような作品でありページ数に対して多くの感動を感じさせる効率のよい作品と言えます。

まさに職人芸

こんなお得なのだから、みんな真似しそうなものですが、実際は緻密な計算と作者自身の幅広い人生経験があって初めて読者の心が想像可能になり、こういった作品を作ることが出来るのでしょう。本当に携帯電話にはいろいろな思い出がありますね。

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下町ってそんなに過酷だっけ? 【レビュー】 こちら葛飾区亀有公園前派出所

両さんの「おまわりさんスキル」最強

今週は両さんが治安の悪い発出所で職務をするのですがトラブル解決力が半端ないです。DQN夫婦の夫婦げんかを仲裁したりします。なんでそんなにトラブルに動じないのか聞かれた両さんは小さい頃からの環境だと言います。

下町ってそんなに過酷だっけ?

今どき下町と言っても夫婦げんかで怒鳴りあってる夫婦とか見かけないし、喧嘩だって滅多にみかけません。暴れてる酔っぱらいもあまりいないですね。
両さんが子供の頃はそういうのが多かったということでしょう。とはいえ、俺もそろそろ両さんの年齢に追いつくよ。

過酷な環境も悪いことだけじゃないな

両さんの活躍を見ていて思いました。過酷な環境でもそれが役に立つこともあるのでしょうね。何か久々に両さんがちゃんと警官をやっている所見ましたよ。腕あるな。昔は野良犬を拳銃で撃ち殺そうとしてたのに。

読み切りって贅沢

毎週一話で完結する読み切りって贅沢ですね。ジャンプを買うのやめた人でも、誰でも、いつでもこち亀だけは楽しめる。すごい事だと思います。

-週刊少年ジャンプ 2014年16号 こちら葛飾区亀有公園前派出所 作者:秋本治-

 

「幸福は金で買える」 両津勘吉

”幸福は金で買える”

こちら葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉

こち亀の両さんの言葉。

身も蓋もない言葉だが、すっきりしていてとても面白い。
現代の社会を端的に表現できていてる。そして僕らはこれが現実である事もしっかりと認識している必要があるだろう。
ぼくたちは決して金のためだけに情熱を燃やし続けられない。 しかし今の世界の構造は、幸福を金で買う構造だ。
現実的な夢想家であるために、金から目を背けてはいけない。 両さんは、こんな事も言ってる。

”わしは愛とか夢とか希望はいらん! 形があるものが欲しい 例えば金とか現金とかキャッシュとか!”

 

 

””は、集英社「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 作者:秋本治 から引用

 

イザという時?俺は一年中イザという時だよ! 両津勘吉

”イザという時?俺は一年中イザという時だよ!”

こちら葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉

 

こち亀の両さんの台詞。

スティーブジョブスが今日が人生最後の日だとしても後悔しないように意識して毎日過ごしているという話を聞いた事がある。 人生に無駄な一日なんてない。いつだってイザという時なんだ。

 

””は、集英社「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 作者:秋本治 から引用

 

未来には夢がある。オレはそう思う 両津勘吉

”未来には夢がある。オレはそう思う”

こちら葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉

 

こち亀の両さんの名言。

両さんは、底抜けに前向きだ。常に面白いことを探して、楽しく生きている。 だから人も集まるし、面白い事だってどんどんあつまる。 両さんは、男らしくて、やっぱりいい。

 

””は、集英社「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 作者:秋本治 から引用

 

【漫画の名言】 「元々人間意味あるために生まれたんじゃ無いんだから意味無くても当たり前だ。その意味を…」 大原大次郎 -こちら葛飾区亀有公園前派出所より-


”元々人間意味あるために生まれたんじゃ無いんだから意味無くても当たり前だ。その意味を自分自身が探し出していく事が大切じゃないかね。”

こちら葛飾区亀有公園前派出所 大原大次郎

 

こち亀の大原大次郎の言葉。

 探して行く事が大切なのだ。そう、その過程が大切なのだ。俺はなんの為に生まれてきたのか。その答えにたどり着ける人もいる。そうじゃない人もいる。それでも意味を探していれば人生は輝く。それは前向きな状態だからだ。まず意味あるために生まれたわけじゃないとしっかりと理解するから、開き直って次に進めるのだ。

 

””は、集英社「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 作者:秋本治から引用