鉢かづきとの約束? 月光条例 29巻 感想

描きおろし部分の約束ってなんだ

少年サンデーで完結したときに、単行本では大幅加筆があります。というアナウンスがあったので期待していました。なんとなく、物語が完結しきっていない気がしたんですね。いや、ハッピーエンドではなかったからですね。月光とエンゲキブのハッピーエンドが単行本では追加されるに違いないと。

で、加筆部分はというと

最後、二人が仲睦まじく歩いているのですが、なぜ、その状況になったか、よく分かりませんでした。最終話から最後の書き下ろし部分がつながらないのです。ちょっと誰か教えてくれませんか。ここは、謎が残りました。読み返せばわかるかな。

約束とは何か。

約束というキーワードが出てくるのですが、これも読み終ってみて何だか分かりませんでした。ネットで調べてみると、鉢かづきが素顔を見せるという約束だったようです。そうなると、素顔を見せていたのでしょうか。たしかに女学生たちの集合写真がありました。たくさんの顔が描かれていたので、あの中の誰かが鉢かづきだったということでしょうね。うーん、でも、それも本当に、そうなのかわからない。読み返す必要があります。

岩崎月光、男が憧れる男の中の男

ぼくの個人的な感想ですが、「からくりサーカス」みたいにはスッキリいきませんでした。少し謎も残るし。完全なハッピーエンドでもないし。いや、ハッピーエンドだからいい作品ってわけでもないんですけどね。
ただ、月光はカッコ良かったですね。藤田和日郎作品の主人公はみんな男気溢れるカッコイイやつばかりですが、月光は過去最高でした。10年も、20年も、何度も読み返すだろうと思います。

 

最終回 岩崎月光はいつも自分の気持ちを最後に出来る男。 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 90

6年に渡る連載がついに今週終わる

今週で最終回というコトですが先週までで終わりが全然見えていません。それぞれの登場人物たちの心の葛藤にはある程度道筋が見えてきましたが戦いに関してはまだまだ続きそうな感じです。それが最後の1回でどう決着がつくのか、そして登場人物たちにはどのような結末が待っているのか、こんなに最終回が楽しみな作品は久々です。

サンデーの一番最後

今週のサンデーを手にして月光条例から読もうと思って先頭からページをめくっていったのですが中々出てこないんです。そもそも巻頭カラーだと思っていたので、そうじゃなくても前半に載っているだろうと。そして半分くらいまでページをめくった所でこれは一番最後じゃないかなと思いました。月光条例の余韻を読者にゆっくりと楽しんでもらうために後ろに作品のない一番最後に掲載したんじゃないか。と思いきや後ろから二番目で一番後ろは姉ログでしたw

非常に面白い仕掛けで終わった

なんて言えばいいのか、ドンデン返しとも違う不思議なトリックで物語は幕を閉じました。もしかしたら連載は終わったけど物語は続いていると言うべきかもしれません。最終巻の第29巻は大幅な加筆と修正を加えて5月頃に発売されるようです。多分この最終巻で本当の意味での結末が用意されていると思います。

なんとなく「からくりサーカス」の最終回を読み返した

前作の「からくりサーカス」では結構最後の最後まで戦っていましたね。エピローグ的なのを二三週間やるのかと思いきや戦いが終わったら直ぐに最終回でした。まあでも少年漫画なんてそういうもんですね。何となく自分の頭のなかでは最後の戦いが終わった後も単行本半分くらい話があった気がしたんですよね。広がりのある想像力を掻き立てるいい終わり方をしたからですね。そして月光条例はある意味それ以上に広がりのある想像力を掻き立てる終わらない物語になりました。

岩崎月光はいつも自分の気持ちを最後に出来る男

最終回なので当たり前ですがあまりに月光がカッコ良かったです。そしてとても切なかったです。オオイミが散々言ってましたが月光は常に他人の事を優先し自分の事を考えないでいられる男なんですね。自分の幸せは考えない。彼はきっと人の幸せが自分にとっても幸せなのでしょう。他人の幸せこそ月光の青い鳥なのです。それにしたってエンゲキブは月光も幸せじゃなきゃ幸せになれないんだからな。その辺りを最後まで分かってなかったろ?月光は。うん、このままじゃ終われないはずだ。

 

エンゲキブ1000年目の幸せ、センセイ、やっぱり月光だよ。 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 89

漫画ってすげぇ、、、、

来週が最終回の月光条例です。物語のクライマックスに相応しい盛り上がりを見せています。特に月光とエンゲキブの心が通じあっていく様は感動的で今週のエンゲキブの表情には本当に感動しました。ストーリーと言葉と作画、この3つが超高度に融合した凄いシーンがあります。まだ読んでない人もいるかと思うので具体的に説明しませんが、読めば分かります。すごいんです。

藤田和日郎氏の言葉

作者の言葉のチョイスはそもそもずば抜けたモノがありますが、今週は本当に特別な回でした。いつも特徴的な言い回しをさせる作者ですが今回は素直な言葉で突き刺して来ました。ちょっと鳥肌立ったんですよね。エンゲキブの一言に。本当に凄いんですよ。たった一言に1000年生き続けてきて愛する人を何度も失ってきた彼女の悲しみと苦しみ、そしてそれが終わった事による喜びと開放が詰まっているんですね。

うしおととら、からくりサーカス、月光条例

ぼくは今までからくりサーカスが一番好きでした。次はうしおととら。月光条例は連載開始当初結構コミカルに描かれていてあまり好きになれませんでした。シンデレラの話や赤ずきんの話は結構刺さったんですけど、でもまあからくりサーカスのが面白いかなという感じでした。それがアラビアン・ナイトくらいから急激に引きこまれましたね。要するに月光の正体に関する話あたりからですね。

多分、今までで一番切ない。

からくりサーカスもかなり切ない話でしたが、エンゲキブと月光の正体を思うとその切なさはからくりサーカスを超えている気がします。いやでもディーンもかなりなもんだったけど。

なんか結構オオイミが好きになって来た。

よくわからないのですがオオイミが好きになって来ました。明らかな悪役なんですけど、あまり憎めないんですね。ヒーローに憧れて月光に憧れて子供みたいなやつだなと。読者から見ても月光は相当かっこいいですからオオイミが憧れるのは分かる気がします。なぜかオオイミは読者の代弁をしているんですね。最低最悪の敵なのに。月光のファンという立場からぼくはオオイミに感情移入しやすいわけですよ。なんだこの変な仕掛け。

最終回がちゃんと盛り上がるって贅沢なこと

来週の最終回が待ち遠しい様な、ずっと来てほしくないようなそんな気分です。でもまあ、やっぱり楽しみです。今週号を読みながらゆっくり待ちます。

 

エンゲキブって本当に悲しくて美しい 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 88

ヒーロー、ヒーローと言うオオイミ

オオイミが自らをヒーローであると常に主張しているのですがこれは何を表しているのでしょうか?自らヒーローを名乗る者はヒーロではないということでしょうか?あるいはヒーローとは自覚してなる者ではなく自然とそのようになっていく者という事を表現しているのでしょうか?

月光こそ真のヒーロー

月光こそが真のヒーローであるというのは分かります。それはオオイミ自身が繰り返し繰り返し説明しているからです。彼は月光はヒーローではないとまだ言っていますが本音の部分では月光こそがヒーローであると認めてしまっているように感じます。

月の世界の悲劇

月の世界の住人達も悲劇的な運命を持っているという事が今回は描かれました。オオイミはただの悪党ではありませんでした。想像できる範囲の事でしたが、この事実を知った岩崎月光がどういう解決方法を考えるのか興味があります。自分を機械に繋いで月を助けるという選択を取るのかもしれません。

月光とエンゲキブ

月光とエンゲキブの回想シーンがありました。彼らは小学1年生くらいでしょうか?幼稚園児くらいかもしれません。夕立の街角で雨宿りをしています。エンゲキブは随分と幼く見えます。雨に降られながらも彼らはとても嬉しそうで特にエンゲキブは本当に嬉しそうでした。子供の頃は月光はエンゲキブの事を何て呼んでいたのでしょうね。部活動がないのだからエンゲキブとは呼びようがありません。

回想シーンの懐かしさ

二人の回想シーンは非常に懐かしさのある描写でした。背景には八百屋や酒屋が描かれています。商店街の片隅のようです。

商店街がなくなると成立しない風景

昨今では商店街は大きなスーパーやショッピングモールに淘汰されてしまって数を減らしています。今回月光条例で描かれた様な情景を懐かしいと感じられる世代もだんだんと少なくなっていくでしょう。何となく寂しさを感じますね。昔はどこの街角でもあった駄菓子屋も最近は見かけなくなりました。同じように商店街も次々となくなっていきます。

作品を見て歴史を感じる

5年後、10年後、作品を見て歴史を感じることになるだろうなと思いました。現代を舞台にした作品は生き物ですから時間が経てば見え方は少し変わって来ます。なんとなく、この雨のシーンを見ていて感じました。

月光条例 第24条 かぐや姫89 予想

あとたった2回。あと2回で月光とエンゲキブの物語は終わります。にも関わらず作品はまだまだ終わりそうにありません。この展開だとあと10回位は必要じゃないかと思います。どういったラストになるのか少しの寂しさを感じながらも非常に楽しみです。

 
-週刊少年サンデー 2014年17号 月光条例 作者:藤田和日郎-

 

月光のヒーロー感のおさらい 水墨画の様な見開きにはビックリ 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 87

オオイミが間接的に月光を称賛

ラストに向かってドンドンテンションが上がっていく月光条例。今回はオオイミが月光を褒め称えます。途中から月光を否定し始めるのですが、そこは取ってつけたようなもので、前半ひたすら月光を肯定するオオイミに本質があるように感じました。

月光のヒーロー感のおさらい

ラストのラストに向けて月光がどういう人物であるか、どういった事をしてきたのかを読者に思い出させる回のように感じます。自分の事を考えず人のことばかり考える月光の本質的な優しさを読者に対してしっかりと思い出して貰おうという意図を感じました。

鳥山明、やなせたかし、尾田栄一郎、宮沢賢治

「スペシウム光線」など著名なヒーローの技を使いまくってきたオオイミですが今回はびっくりしました。「かめはめ波」「アンパーンチ」「ゴムゴムのバズーカ」「デクノボー(これは技じゃないけど)」が登場しました。全てのヒーローを超えるヒーロー月光という結果にしたいのでしょうか。それではあまりに陳腐過ぎます。

リスペクトなのか

登場した必殺技は作者のリスペクトだと思います。この作品は童話を元にした作品です。童話の中の出来事がテーマです。童話というのは永遠に子供たちに楽しまれる物語です。作者は「ドラゴンボール」や「ワンピース」が「桃太郎」や「竹取物語」と同じように永遠に子供に読まれる作品だと言いたいように感じました。

水墨画?

月光がオオイミに飛びかかる見開きのページがあるのですが、そのページの絵が凄いです。水墨画なんでしょうか?なんだろう。見たことない感じです。これはかっこいいです。ポスターにしてサンデーに付けてくれればいいのに。水墨画用の筆で書いた感じですね。

月光条例 第24条かぐや姫88 予想

あと3回で終焉を迎える月光条例。来週は月光がオオイミを圧倒する回になると思います。そして次がかぐやの思いが語られる回になると予想します。

-週刊少年サンデー 2014年16号 月光条例 作者:藤田和日郎-

 

岩崎月光が悲しい程にヒーロー 【レビュー】 月光条例 第24条 かぐや姫 86

オオイミの月光への憧れが炸裂

ヒーローに憧れるオオイミですが、その憧れはそのまま月光に対する憧れであったようです。
ヒーローになりたいけどなれない自分。自然体で生まれつきのヒーローである月光。
自分への情けなさや憤りが月光に対しての憎しみになっているような。

それにしても月光はサンダルで戦っているんですね。ちゃんと靴を履いたほうが強いと思います。

逆方向に加速していくオオイミ

今週特に面白かったのはヒーローでありたいオオイミが頑張れば頑張るほど悪役になってしまうジレンマです。
そして月光のパンチはたまったフラストレーションを吹き飛ばしてくれました。スッキリしました。

岩崎月光が悲しい程にヒーロー

月光は本当にヒーローなんですね。自分の事は常に後に置いていつも人のことを考えてる。
でも人に恩を着せるのも感じられるのも嫌だから、そういう優しい自分を見せないようにしている。
そして戦うべき時には戦って勝つべき時に勝つ。この作者の作るヒーローは本当にいつも魅力的です。
「うしお」「加藤」そして「月光」。この三人の中で月光が一番素直じゃないヒーロなのにより「正義」を感じるのは不思議です。

月光条例 第24条 かぐや姫 87 の予想

来週からオオイミはパワーアップだと思います。
しかし鉢かづきもいなくなった月光は素手で戦うしかありません。
エンゲキブが登場して一緒に戦うことになりそうです。

 

-週刊少年サンデー 2014年15号 月光条例-

””は、小学館「月光条例」 作者:藤田和日郎から引用

 

くーこいつむかつく、月光やっつけてくれー 【レビュー】 月光条例 第24条[かぐや姫]85

独特なネーミングセンス

藤田和日郎氏のネーミングはセンスは独特で音を聞いただけで言いたくなるような面白さがあると、
どの作品でも感じる事が多いです。

例えば今回の話のタイトルにもなっている「宝剣マガツキ」感じで書くと「凶月」となりそうです。
ドキドキするかっこよさですね。小学生男子の心わしづかみです。
「ナナツルギの剣」もかっこいいです。七つの剣の剣?お腹が腹痛みたいな?
そういう細かい点を超越してるからかっこいいってパターンです。

今回の敵はヒーローに執着していて様々なテレビのヒーローの必殺技を引用しながら攻撃を行います。
自分がヒーローだから他のヒーローの技などが自分に相応しいという考えのようです。

悪いやつの顔を嫌ないやーなやつに書くのはこの作者は本当にうまいです。
「くーこいつむかつく、月光やっつけてくれー」と心の中で唸ってしまいます。

悲しき武器。鉢かづき

”ずうっと…お慕い申し上げておりますよ。”

そういって鉢かづきは「マガツキ」を飲み込みます。
この飲み込むまでの雰囲気からいって何か相当なリスクのある技である印象です。

なにせ、告白までしてしまっているわけです。

鉢かづきは月光条例の中でずっと切なさのあるキャラクターです。
月光に救われてずっと月光と一緒に戦っているのですが、その行動のモチベーションは月光への行為である事が見て取れます。
しかしそもそも月光と鉢かづきが結ばれることは物語の展開上ありえないでしょうから、彼女のハッピーエンドがまったく想像できません。

鉢かづきにもとびきりのハッピーエンドをと願わずにいられません。

次週の月光条例 第25条 [かぐや姫] 86話の予測

来週は、鉢かづきの技のリスクが語られると思います。どんな展開になるのでしょうか。楽しみです。

-週刊少年サンデー 2014年14号 月光条例-

””は、小学館「月光条例」 作者:藤田和日郎から引用

 

エンゲキブが月光の事をゲッちゃんって読んでるんだけどいつから? 【レビュー】 月光条例 第24条[かぐや姫]84

 

久々に月光条例を読んだ。

相変わらず絵が迫力あって男はかっこよく女はかわいい。
絵を見るだけでも楽しい。

ハチカブリを武器として持つ月光の感じは、すごい違和感で面白い。
エンゲキブは相変わらずやけにおっぱいでかいな。
藤田和日朗のヒロインのなかでは特殊で『うしおととら』でも『からくりサーカス』でも、
こんな巨乳ヒロインはいなかった気がする。

エンゲキブが月光の事をゲッちゃんって読んでるんだけどいつから?
最初のころ違ったよね?

エンゲキブが月光の事を好きなのは最初からだけど今週号では、かなりはっきりその思いを月光に伝えてる。
結果はどうなったかって?

それは是非月光条例を読んでください。

思ったよりも長期連載だな。一気読みしなきゃ。

-週刊少年サンデー 2014年13号 月光条例-

なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ? シンデレラ

”なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ?”

月光条例 シンデレラ

 

月光条例のシンデレラの発言。

”なにも自分で決めないで、ただ年齢をとっていってなにが幸せなのよっ? 私はねぇ、例えばあの山を登ったって言いたいの! すごいでしょ。あんなに高い山を、わたしは、自分で登ったんだよって! 顔だって良くないし、なんの才能もないけど、あの山だけは私がのぼったんだよって! バカだなぁとか、くだらないとか笑われてもいいの。 だって私はやったんだもの! 自分で決めて! あの時! あの、かけがえのない、あの日にやったんだもん‼ それを言えなきゃ、わたしはなにをしにこの世に生まれてきたか、わからないじゃない!”

シンデレラは可哀想な女の子が幾つかの偶然で幸せになった童話だ。
だがシンデレラには主体性がない。努力して自分の力で現実を捻じ伏せて、失敗して涙して、そうして達成した何かがない。
耐えて王子に見初められただけだ。だから、ただ年齢だけとっていく感覚がある。

ぼくは専業主婦の人は、いくら幸せでも、この感覚があるのではないかと思う。
私は挑戦した。そういう実感のない人生に満足感はないのだ。
だから旦那さんには山登りを手伝ってあげて欲しいし、奥さんたちには山を見つけ欲しい。
人生を輝かすにはどうしても山が必要なのだ。

 

””は、小学館「月光条例」 作者:藤田和日郎から引用

 

【漫画の名言】 「人間がみんな「昔」を背負って、 「今」を生きなきゃなんないなら、 この世は 幸せになっちゃダメな人間 だらけじゃないかァ!!」 才賀勝 -からくりサーカス-


”人間がみんな「昔」を背負って、 「今」を生きなきゃなんないなら、 この世は幸せになっちゃダメな人間 だらけじゃないかァ!!”

からくりサーカス 才賀勝

からくりサーカス43巻の勝の言葉。

昔の事をクヨクヨ考えるのは良くない。それじゃ絶対に幸せになれない。自分の頭の中で過去の失敗をリプレイしても意味はないのだ。もちろん様々な事があっただろう。人間だから生きていればある。だからって幸せになっていい。その方が世界にはいい。端的に言うと幸せの総和が増えるのが人類の目標の一つだからだ。

 

””は、小学館「からくりサーカス」 作者:藤田和日郎から引用