摩陀羅的世界観が好きなら。 【レビュー】 黒き妖のゴゴゴ 読み切り 週刊少年ジャンプ 2014年20号

中世日本が舞台の妖怪活劇

よくよく考えると少年誌に妖怪というのは本当に定番ですね。この作品の舞台は江戸時代よりももう少し昔の感じです。平安時代とかそんな感じでしょうか。そういった世界観の中で妖怪が出てきて。と言った感じですが。

妖怪のデザインがかっこいい

妖怪がかっこいいですね。「うしおととら」の妖怪の様なデザインで個人的に好みです。世界観、舞台、物語的には「どろろ」に近いかもしれません。絵の雰囲気的には初期の頃の「摩陀羅」的でもあり、その辺の和風ホラー活劇な仕上がりです。なかなか楽しんで読めました。

 

宮沢賢治的世界とあまりに美しい画面に見入る。 【レビュー】 眠寝太郎現る!! 読み切り 週刊少年ジャンプ2014年19号

家庭教師ヒットマンREBORN!の天野明の読み切り

テーマが斬新で「眠気」を中心に話が進みます。これ眠気がテーマなのかなと前半を読んでる途中は感じました。眠気というと、日本人の睡眠は足りてないとか、健康法的な番組で身体に良い睡眠が紹介されたりとか、ぼく自身この作品を読んでいた時眠かったので(つまらなくて眠いとかじゃなくて時間的な問題で)ちょうど引き込まれました。目が冴えましたよ。

月刊アフタヌーンに載ってそうな作品

『ディスコミュニケーション 植芝理一』を思い出しました。別にそれほど似ていませんが肌触りに似たものを感じます。で、テーマですが「眠気」ではなく「夢」ですね。夢の世界の話というか、夢が何かというような話で、宮沢賢治的な美しさのある物語です。作者の絵がそもそも非常に幻想的で凄く作品とあっていてページを捲るだけでも価値がありますね。いやあ、魅力ある画力だな。

ちょっと設定詰め込みすぎ

連載用のプロトタイプなんでしょうか?ちょっと設定詰め込みすぎで、凄い勢いで説明されるんですが理解するのがめんどくさくなりました。物語序盤のワクワク感と幻想感、ふわふわ感的な、が、一気に理系な感じで論理的に説明されるのは辛かったです。いや、もったいない。さらに言えば少年漫画的なクライマックスシーンがあるのですが、要するにそれがいらなかったなと。トン子と寝太郎の交流が魅力的なので、そこを丁寧に描くだけで良かった気がしました。それにしたって画面が美しくて惚れ惚れしますよ。

 

スケットダンスの篠原健太によるメイド型巨乳悪魔 【レビュー】 永久不滅デビルポイント 読み切り 週刊少年ジャンプ2014年18号

スケットダンスの篠原健太の読み切りというだけで期待

カラーページでスタート。表紙はメイドっぽい服の女の子と高校生っぽい男子です。女の子はかなりの巨乳ですね。安形紗綾を軽く超えています。こういうの書きたかったんだな。

ボッスン風かと思いきや意外と違う顔

主人公は標準的な高校生キャラっぽい感じでボッスン風になってしまうのかと思いきや顔が結構違くて驚きました。作者によっては主人公の顔みんな一緒っていうパターンがあるじゃないですか。特にキャラが似てる感じだと一緒になっちゃうっていう。顔のバリエーションあるんですね。画力あるなと思いました。

伏線が秀逸

ラストを盛り上げるための細かい伏線が充実していました。後出し感もなく、ちゃんと最後のどんでん返しもありうまく出来てました。やっぱり新人の読み切りとは違いますね。明らかな腕の違いがあります。

悪魔のキュートさ半端ない

元々可愛い女の子を描かせたら定評のある作者ですが今回もその腕を存分に発揮しています。スタイル抜群の悪魔は見た目も完璧ですが内面も少し天然が入っていて可愛らしいです。主人公と悪魔の物語をもっと見たいと感じさせるのはさすがです。

起承転結は特に重要じゃない

ちゃんと物語があってうまくまとまっているのですが、それは重要じゃないと感じました。この作品の魅力は悪魔と主人公の交流ですね。細かいギャグや二人の気持ちが少し通じあう所などが非常に魅力的です。その辺りはスケットダンスと似てますね。物語的な面白さよりも登場人物を見ているだけで楽しいという作りです。作者のファンでなくても十分楽しめる内容です。

 

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三つ目が通るとか摩陀羅とか好きな人にオススメ 【レビュー】 クレーシャの鐘 読み切り 週刊少年サンデー 2014年17号

仏教的世界観を題材にした作品

主人公は高校生で、実家はお寺のようです。仏教的な世界観は作品全体でキーワードになってきます。妹が座敷牢に閉じ込められていて、それが原因で主人公と父親が不仲である事が伝わります。

乾いた空気感に引き込まれる

「ブリーチ」と「蟲師」の中間の様な空気感で初期の頃の「孔雀王」も感じさせるような乾いた雰囲気があります。作品のテーマは仏教の毒なのですが、それが非常に絵と「間」にマッチしていて引き込まれるものがありました。

最初が大切

読み切りや新連載は最初の数ページが大切だと思うのですが、この作品は掴みが最高でした。路地裏で喧嘩している主人公が1ページ目です。これは特に深い印象はありません。そしてページを捲ったあとの3ページ目です。このページが凄いです。寺院の静寂と厳かさ、そしてここからの物語を期待させる「なにかいそう」な感じがスッと入ってきました。

ストーリーはよくわからない

おそらく壮大なストーリーが後ろに隠れているのでしょう。この話だけではストーリーとしてはあまり理解できませんでした。途中に出てくる殺人犯はもう少し描いて欲しかったです。最後は化け物の怖さしかなくなり、人間の怖さがなくなってしまいました。そのあたりはもう少し深みが欲しかったです。

世界観が圧倒的

とはいえ、ぼくにとってこの作品の魅力はその世界観にあります。寺院の描写と題材である仏教に合った絵柄。これだけで最後まで夢中でページを追いかけてしまいました。これは是非連載して欲しいですね。

-週刊少年サンデー 2014年17号 クレーシャの鐘 作者:果向浩平-

 

お伽話がモチーフの漫画最近多いな 【レビュー】ピーチプラック 木村勇治 読み切り 週刊少年ジャンプ2014年17号

突如発見された古い日本の生活そのままの島

いきなりグッと来る設定から始まる読み切り作品です。。

江戸時代風の生活様式をしている人たちの島が本州から100kmほど離れた太平洋に見つかります。東京から静岡まで200km程度なので本州から100kmというのは結構近いです。そんな近いところに今まで発見されていない島があって、その島の生活様式が中世日本のままです。そしてその島には子供しか住んでいないというのです。

民族伝承などの怪奇譚的物語か?

物語の設定から民族伝承などが絡むホラー的な作品かと思い読み始めました。しかし意外と普通に主人公の学園生活が始まります。主人公は典型的な山から人里に急に出てきた的なキャラクターですが、その性格付けの表現方法が新しく面白いです。都会的な便利なものに過剰反応して島から出てきた感を演出するのは新しいと思います。新鮮な面白さがありました。

細かな伏線と回収の鮮やかさ

凄くよくまとまった作品だと思いました。理解できない部分もないし読みにくい部分もない。最初から出てくる細かな設定がラストに向けての伏線になっていて、よく出来ているなあと思いました。特に登場人物の名前が魅力的且つ、実はストーリーに関係するものであるところはちょっと唸りました。特にヒロインの桃源郷(もももと あきら)という名前は音的なかわいさがまず魅力的であり、更にストーリーに繋がる巧妙な仕掛けでもあり非常に良く出来ていると感じました。ピースがパチッとハマる爽快感がありましたね。

主人公の名前は御手洗あずき

このあまりカッコよくない主人公の名前も意味が込められています。読者に少し気づかせながらビックリとヤッパリを同時に与える仕掛けには見事にハマりました。

それで戦えるのか?主人公の特技

主人公の特技というか特性というか、そういったものがあるのですが、それが非常に非戦闘的なもので、それで戦えるのか?と当初、疑問に感じました。最終的にその変な特性を利用してうまくいくのですがアイデアが中々面白かったです。結末から逆算で考えた設定なのか、設定に合わせて仕掛けたラストなのか気になります。

連載になったら?

もし週刊連載になったらバトル部分は毎回アイデアに苦しみそうですね。逆にどんなアイデアが出るのか見てみたい気がします。作中、キーアイテムのように「砂時計」が何度も出てくるのですが、特に触れられる事なく物語は終わってしまいます。描かれていない伏線が沢山ありそうです。世界観が非常に広がりのある作品で楽しく読めました。

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珍獣劇場現る。言葉にセンスを感じる読み切り 【レビュー】 ファニーハニー 船津紳平 読み切り 少年ジャンプ2014年17号


セリフ回しが何気に面白い

セリフ回しでクスクスと笑わせてもらいました。わざとらしく笑わせようとするのではなく日常の中でのちょっとした言葉遊びが面白いです。

登場人物の名前も魅力的

キャラクターの名前は一見適等です。いやまあ本当に作者は適等につけているかもしれませんが面白いですね。動物好きな「陸宗悟呂(むつむねごろ)」など露骨な名前も面白いです。

珍獣を愛でる作品

主人公は珍獣の面倒を見る生物係となるのですが、またこの珍獣が全然可愛くない。可愛くないのに可愛いように扱うという世界観です。

ボールを欲しがる奴ら

珍獣がボール遊びに関する感想を言っている場面があるのですがボールに凄い興奮して「はあはあ」言ってる奴がいて斬新な視点だと関心しました。犬ってボール遊びに凄く興奮するじゃないですか。もうこっちが引くくらい夢中でやるわけですよ。それを絵や言葉でうまく表現できていると感じましたね。

個性の肯定

最後は少し感動させる系の終わり方をします。テーマとしては個性の肯定でしょうか。

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「オラにトキメキを分けてくれ」とかなるわけですよね。 【レビュー】 恋愛力学のススメ 読み切り

恋愛をエネルギー源としたヒーロー物

ギャグヒーロー物というジャンルでしょうか。恋愛のエネルギーで強くなるヒーロー物です。
男子高生と女子高生がヒーローとして選ばれます。思春期の恋の力は強いからという分かるような分からない理由です。

トキメ気

この発想でやられました。トキメキが気の力になるってマヌケであまりに面白いです。
「オラにトキメキを分けてくれ」とかなるわけですよね。

「トキメ気玉」とかやるわけですかね。これはかなり面白い発想ですよ。
相手の何かの行動や言動で自分がトキメクことが出来れば強くなれるという設定のようです。

そのためにあの手この手を繰り広げるという作品なのですが設定が面白いので、本当に連載になっても話が作りやすそうですね。

わざわざ連れて来られた二人

今回は戦うためにわざわざ連れて来られた二人で、お見合い的な感じなのでトキメクのに苦戦するのですが、最初からトキメイてるカップルとか連れくる方法もあるし、グラビアでトキメキ続けるオタクキャラとかも強そうですよね。
そんなオタクキャラが三次元の恋を知って本当の恋はなんて強いトキメキがあるんだーってびっくりするとか、でもオチとしては最新作の「トキメ気メモリアル」の方に強くトキメイちゃうなんてのもできるし。

週刊連載になると予想します。

この漫画は週刊連載になると予想します。絶対なりますよ。だって面白いもん。

-週刊少年サンデー 2014年15号 恋愛力学のススメ-

””は、小学館「恋愛力学のススメ」 作者:鷲尾和哉 から引用