派出所を真っ二つ! 【レビュー】 こちら葛飾区亀有公園前派出所 週刊少年ジャンプ 2014年24号

今回は、昔のこち亀

50巻頃のこち亀の雰囲気でした。最初ビットコインについての、物語をやるのかなと、思ったのですが、実際は、そんなことはなく、最後のほうに少し出てきただけでしたね。

社会に対する鋭い感度

作者は、社会にたいして常にするどい感度を持っていますね。オリンピック選手に注文をつける文化人にたいして批判的な意見を持っているようで、それを両さんに代弁させています。こういったことに、一つ一つ意見を持ち続ける瑞々しい感性が長期連載を可能にしているのでしょうね。

表現への挑戦

冒頭両さんが、驚く場面があります。その驚きの大きさを、あらわす大げさな漫画表現として、派出所を真っ二つにわります。外の道路も地割れしています。もちろん、驚きをあらわしただけなので、次のページではすっかりとなかったことになっています。100巻を超えても新しい表現に挑戦し続ける作者の意気込みはすごいですね。

相変わらずのドタバタ劇

非常に強欲かつパワフルな両さんを中心に、ダイナミックな物語が展開されリズムもよく面白かったです。まあ、最後にはもっと両さんがひどい目にあったほうが面白いかもしれません。今回は優しかったですね。

 

無情にも10話で打ち切り。 【レビュー】 トーキョーワンダーボーイズ 第10話

ついに打ち切り

連載3回目くらいから、打ち切りの気配がただよっていた当作品ですが、とうとう本当に終わってしまいました。なんていうか、敗因のようなものを分析してみようかと思います。

あまりにマニアックだった設定

二人の主人公が所属するチームはJリーグですらなく、JFLのチームでした。J2じゃないよね?まあ、とにかく、一部リーグですらないんですね。そもそもプロスポーツを漫画で描くのは難しいと思います。高校サッカーや野球と違い、プロは負けても続くので緊張感が作りにくいことと、同じ相手と何度も戦うのでドラマも作りにくい。また、試合数も多いので、丁寧に描けば非常にテンポが悪くなる。プロスポーツを題材にするには、スポーツニュースのダイジェスト的な感じで普段は物語をすすめて、ポイントでしっかりと描くというパターンになるでしょうね。そもそもかなり難しい舞台設定に挑んだと思います。

海外サッカーを前面に押し出して始めた

ゴールは、JFLのチームが海外サッカーに勝利するというものなのですが、そもそもクラブワールドカップ自体が、チャンピオンズリーグやワールドカップに比べると真剣度の低い大会ですから、盛り上がりに欠けていました。素直に海外リーグに挑戦する高校生の主人公という設定で始めてもよかったかもしれません。

二人の主人公

タイプの違う二人の主人公を出したのも、まずかったようです。どちらも主人公というか、どちらが主人公かよく分からない感じでした。さらに、二人に影響を与えた伝説の選手のような登場人物もいて、イマイチ焦点が絞りきれなかったです。

お色気なし

実は、これは評価したいです。最近の漫画は初期のほうでお色気キャラを出して人気を取りに行きますね。この作品ではそういったことを一切しませんでした。ヒロインも胸がないという設定で、徹底的に萌え要素を排除しています。まあ、黒子のバスケのサッカー版を狙った感じもあるので、女性向けだったのでしょうか。だから、主人公はイケメン二人という構成でしょうか。セレッソ大阪のような女性ファンを獲得しようと考えたのかもしれません。安易な、エロシーンがなかったのは良かったです。

難しいことに挑み過ぎたのかも

普通に主人公一人で海外サッカーで、ホームステイ先には巨乳姉妹がいて、みたいな設定だったら、もっと長生きしたかもしれませんね。あとは、サッカーの一つ一つのプレーを、もっと衝撃的に表現してもらえれば。次回作、楽しみにしています。