棒の先に蜂蜜みたいなネチョネチョしたやつをつけて穴のなかに住む人間をくっつける 【レビュー】 マギ 第215話

 

さて今週から少年サンデーを再読し始めたので、それぞれの漫画をレビューします。

連載途中からのレビューなのでわけわかんなくなるのはご愛嬌です。

ざっくりあらすじ

今回のマギはアラジンがアルマントラという世界の真実を語るというお話です。
アルマントラでは人間は知的生命体のなかでは一番弱い立場という事なので、したがって複数の種類の知的生命体が存在している世界と言うことになります。
人間を専ら捕食するのがオークと呼ばれる種族で体長は200メートルくらいな感じです。棒の先に蜂蜜みたいなネチョネチョしたやつをつけて穴のなかに住む人間をくっつけてつかまります。子どもでさえも

”お母さーん”

と叫びながら捕まっていきます。残虐性の演出でしょう。

アリクイ(オーク)とアリ(人間)というイメージの描写です。
とはいえ、かなり大きさに差があるので相当たくさんの人間を食べなければいけないと思うのでオークにとっては栄養摂取効率が悪そうです。

そして人間が襲われているところに「創造主」が現れます。
そして創造主は世界が争いばかりで滅びそうだから争いが起こらないように知的生命体は人間だけにすることに決めたようです。
オークは消えてしまいました。世界を収めるための力として魔法を人間に授けます。

そして「ソロモン王」が生まれて世界が平和になったというのがアルマトランの歴史のようです。

次号予測(マギ 216夜の予測)

今週の引きでアルマトランは結局滅びてしまったという話が出てきます。
何か悲惨な事が起こったようです。

来週は、この悲惨な出来事中心の話になるでしょう。

この話の内容はたぶんマギという物語のラスボスに関するものになるんじゃないかと思います。
例えばソロモン王がテロなどで肉親を亡くすなどして自分の国民を憎み暴君になり最後は悪魔と取引してすごい悪くて強いやつになるみたいな、
悲しくて同情する余地もあるけど、それでも許すことの出来ないラスボス的な感じになるんじゃないでしょうか?

いや、実際全部読んだらもっとましな予想できるかもしれませんが、来週までにはマギなんとか読破して最新話に追いつきたいです。

感想

オークのデザインは最高です。ジャミラ的な体系に目が四つ。口が半回転して縦についてるところなど最高です。
最初に登場した時はサイズ感が分からないのですが人間を捕食するシーンで超巨大だって事が分かります。
相当数の人間を食べないと必要カロリーに達しないでしょう。
進撃の巨人の巨人のように栄養のために食べているのではないのかもしれませんね。

またアリの巣的な構造の家に人間が住んでいるのも面白かったです。
そこにベタベタ棒、ほとんどお掃除グッズ的なものを突っ込んで捕食ってのがまた面白い発想でした。

気になったのは「創造主」があっさりオークを消してしまった事。
オークが悪という描写はとくになく人間の天敵なだけなので非常に理不尽な感じがしました。

心に響いた所

”俺たちに食べられる魚や動物たちも…こんな気分だったのかな…”

この人間と食材になってしまう動物の立場を入れ替えてみる考え方はエンターテイメントとして普遍的に面白いと思います。
僕のかってな思い込みでは藤子F不二夫の『ミノタウロスの皿』で初めて言及されて岩明均の『寄生獣』で完成したテーマだと思っています。

とはいえ、この台詞の次のステップを考えるとやっぱり動物を擬人化するのはやめようよとなります。
要するに動物が食べられて可哀そうだという考え方は犬に洋服を着せて犬が喜んでいると勘違いするのと近いことなのかと。
動物には哲学もなければ思春期もないし葛藤もないわけです。そういう意味で人間と動物の立場をひっくり返して可哀そうだと言っても、
何か遠いのかなと感じます。とはいえ立場を変える事により見える視点があり、だからこそ食事は感謝して残さずに食べましょう。
命を奪っているのだから正しく役立てないといけませんという気持ちになります。まあ説教くさい結論になるわけです。

いや説教くさくてすいません。

こういう事をふと考えさせてくれるのはやはり『マギ』の表現が秀逸だからでしょう。

名言

”ただ、人間たちは一番弱かったからこそ仲間同士とても助け合っていたし、他の種族にひどいことなんかしたこともなかったから…”

 

人間の価値とはやはりどこまでいってもチームワークなんだなという事と、
他人に迷惑を掛けないで生きていきましょう、という事だと思いました。

 -週刊少年サンデー 2014年13号 マギ-

””は、小学館「マギ」 作者:大高忍から引用