”もし君がその理由に気付いたら その時は握手でもしよう”
宇宙兄弟 福田直人
宇宙兄弟4巻より。
宇宙飛行士試験の中で閉鎖空間で過ごすムッタ達、
わざわざ時計を壊した福田にムッタが理由を聞いた際に福田が言った言葉。
自分には知らない事実がある
実のところ人間にはそれぞれ他人の知らない事情があるものだ。
何か不可解な行動を取る人もいるだろう。しかしそこには自分の知らない隠れた事情があったりする。
相手の内面にある何かに気付かずには、その人の事を理解するのはとても難しい。
今日会社で話をちゃんと聞いてくれない上司も今朝奥さんとケンカしたのかもしれない。
もしかしたら中学生くらいの子供が悪さして補導されたりしたのかもしれない。
それで心は上の空。とはいえ家庭の事情を会社に持ち込むのは良くないし、本人もそういう気持ちはないのだけど
周りから見れば明らかな上の空という事もあるだろう。
当たり前だが人間の行動には理由がある。
そしてその理由を他人が知る事はほとんどない。
想像することも難しい。ただ何か理由があるのだろうと想像してみる事は出来る。
そういった想像力は人生経験や読書で育まれると思う。
人間にはそれぞれの立場がありそれぞれの背景があると踏まえているといい事がある。
人間関係のストレスが軽くなる
相手にも何か理由があるのだろうと想像することで少し人間関係のストレスはなくなる。
子供の頃は気に食わなくて良くケンカしていた相手といつの間にか友達になっているという事があっただろう。
あれはケンカすることにより理解しあえて共感できるようになり友達になるような事だと思う。
要するに憎らしい相手でも、意外と時間が立ったり環境がそろったりすると友達になってしまう事もあるという事だ。
嫌な人がいたり嫌な事をされたら、
「この人にも何か事情があるのだろうな」と思えば少し自分の心は楽になる。
””は、講談社「宇宙兄弟」 作者:小山宙哉 から引用