”壊れた時計は直せなくても俺たちの関係は直せるぜ!”
宇宙兄弟 南波六太
宇宙兄弟4巻より。
宇宙飛行士の試験中に時計が壊れてしまって人間関係がギクシャクしてしまい、その状況を変えようとムッタが言った一言。
ムッタがこの一言を言う前にせりかが同じようなことを言おうとして恥かしくて言うのをやめた。
たしかにこういう露骨な台詞は言うのは恥ずかしい。しかし相手も同じように恥ずかしいと思って言わないでいるかもしれない。
そんな時にあなたが口火を切れば状況は変わるのではないだろうか?
ちなみにこの時ムッタたちの人間関係はこの言葉で良くなりはしなかった。
しかし、悪くなったわけでもない。素直に言ってみる事に損はないだろう。
あまり節操なくは言えない
仲良くしよう。のようなセリフをあまり言うと節操ないような印象を人に与えてしまうかもしれない。
本気で言ってるのかと疑われてしまうからだろう。あるいは利用しようとしてないだろうかと勘繰る人もいるかもしれない。
相手の心に踏み込むようなセリフは言い所が難しい。
また言い方も難しい。心の底からにじみ出る本気さが必要だ。
だから無理して言うのはよくないだろう。本当にそう思った時にかみ殺さないで素直に仲直りを提案できるといい。
歩み寄れることが強さ
考え方が違っても、腹の立つことがあっても、必要があれば歩み寄れることが強さだ。
それはただ譲歩する事とは違う。話し合っていこうという態度だ。
他に理由があるならともかく、ただ恥かしいというだけの理由だったら勇気をもって、
関係の改善に向けて一言言ってみよう。その瞬間に何かが変わらなくてもそういう気持ちがあると伝えられる事が将来に向けて役に立つ。
””は、講談社「宇宙兄弟」 作者:小山宙哉 から引用