大衆芸術の天才葛飾北斎 【レビュー】 磯部磯兵衛物語 〜浮世はつらいよ〜 第37話

北斎の創作欲求をうまく表現

今回は葛飾北斎が登場する話だ。北斎とは浮世絵の巨匠であり、 その絵は遠くヨーロッパでも高い評価を得てルネッサンス期の画家たちにも強い影響を与えたという。 その葛飾北斎が磯部磯兵衛と絡む。

大衆芸術の天才葛飾北斎

葛飾北斎の凄いところは大衆芸術の天才であるところだ。 現代で言えば人気イラストレーターか。鳥山明氏のような存在かもしれない。 そんな北斎は春画も手がけていた。春画とは何かと言えば要するにエロ絵である。 その辺りの幅広さが北斎の器の大きさであり、そのあたりを無理やり鳥山明氏に 結びつけるならドラゴンボール初期の頃のブルマはちょっとエッチ(エロではない)だったなと。

今週の磯部磯兵衛物語は、そういった北斎の魅力をうまく表現し物語に組み込んでいる技巧的な印象のある回だ。 北斎好き、北斎に少しでも興味のある方は一読するといいと思う。

 -週刊少年ジャンプ 2014年15号 磯部磯兵衛物語-