今週も文学的雑学の宝庫、ブッカーズという本泥棒にかける呪い 【レビュー】 新海綴の読解禄 第3話 「黄金色に輝く恐ろしい爆弾」

イケメン登場! 櫻井伊吹

2年6組の櫻井が登場するのですがこいつがイケメンキャラです。校内アンケート1位という逸材です。いやでもまあ、そんなに良くはないですよ。こいつが割りと面白い奴で自分がイケメンである事を認めた上で、一歩上行くキャラクターです。

今週も文学的雑学の宝庫

自由についてのサルトルの言葉を紹介しつつ始まる第3話。真実について語るロマン・ロランの言葉も引用しつつ、今までと同様に名言や文学に関する小ネタを沢山盛り込んでいます。

ブッカーズという本泥棒にかける呪い

今回非常に興味深いかったのはブッカーズという呪いについての雑学でした。中世では本は非常に高価だったので盗まれないように本に呪いをかけていたそうです。

盗難防止の為に本に呪いをかけるなんて凄い発想だと思いました。これは結構有名な話なんでしょうか。ぼくは初めて聞きました。「ブッカーズ」を聞いて思い出したことがあります。立ち小便を頻繁にされてしまう壁に鳥居の絵を書く事でみんなそこで小便をしなくなるらしいです。罰当たりな感じがするからでしょうか。なんか似てるなと思いました。

雑学がトリックと結びつく

様々に語られる文学の知識がトリックと結びつき事件を立体的に見せていきます。その中で主人公は真実を見つけ出します。本当に天才です。新海君。

新海綴の読解録 第4話 予想

今週はついに一話解決しませんでした。犯人に関しては綴が指摘して誰だか分かるのですが動機と証拠がまだ提示されていません。来週は解決編になるようです。もう少し一話完結を続けて欲しかった。

-週刊少年マガジン 2014年16号 新海綴の読解録 作者:八海薫-