携帯電話の歴史ウンチクの回
今週のこち亀はケータイの歴史ウンチクの回でした。15年前くらいの携帯電話から初めて「あるある的」な雑学を次々と紹介していきます。
これはこち亀が発明したパターン
あるジャンルの商品や業界を詳しく説明していく漫画というパターンはこち亀が発明したのではないかと思いますね。長期連載を誇るこち亀ですがテクノロジーを追えばどこまでも作品を作っていけるわけです。ケータイ電話なら3年もすればもう一回できますよね。
思い出を楽しませる高等技術
昭和の懐かしさを想起させて読者を楽しませるというのもこち亀の技法ですが、それは今回のケータイ電話でも生きてました。ケータイ電話にはそれぞれの人生の思い出があるという切り口です。
誰もがあるケータイと思い出のリンク
そこをうまくついて過剰な演出は一切ないのにいろいろな感動を起こさせる作品になっています。読者の心の奥底にあるリアル体験の感動を呼び覚ます。という技法です。
レバレッジが効いていてハイコストパフォーマンスなモデル
読者自身の感動的な思い出を使って読者を感動させられるなら一から物語で感動させるより随分と簡単です。1話完結の読み切りでも十分できることです。そして作り物の物語より大きな感動を与える事も可能です。そういった意味でこち亀は読者の心の中の感動を動かすテコのような作品でありページ数に対して多くの感動を感じさせる効率のよい作品と言えます。
まさに職人芸
こんなお得なのだから、みんな真似しそうなものですが、実際は緻密な計算と作者自身の幅広い人生経験があって初めて読者の心が想像可能になり、こういった作品を作ることが出来るのでしょう。本当に携帯電話にはいろいろな思い出がありますね。
Sorry, there are no polls available at the moment.