著者:雪広うたこ
企画原案:武蔵野ぜん子
ジャンル:ロココ調大河ロマン
特色:マスカレード 王室 陰謀 女尊男卑 クーデター 成長 思春期 ほのぼの 故郷
タイトルにあるように、少年が王女の影武者となって紡がれていく物語です。
女王が統べる女尊男卑の国、モーリアン王国。
この国の漁村で育った孤児、アルベールは、貧しいながらも健やかに暮らしていました。
ある日、子分のテオドアと共に街で奴隷商人に捕まります。
そこに、影武者を探していた王女アレクシア・リュミエールの側使え、ギィ・シュヴァルツヴァルドが現れ、2人は買い取られます。
アルベールは王女アレクシアと瓜二つ。
テオドアを開放する条件として、成人の儀まで影武者として使えるように要求されます。
アルベールはテオドアを守るため、嫌々ながらも条件をのみ、テオドアは解放されることとなります。
別れの夜、テオドアは強く、賢くなってアルベールを盗みに来ると約束をして去っていきます。
ある日、王女アレクシアは聖誕際の夜に王宮を抜け出すところをアルベールに見つかります。
女王レティシア・リュミエールが病気で、後継ぎの自分が心もとないと皆が思っている事を感じ取り、女王を越えるべく、母の知らない世界をみたいというのです。
一緒に民の世界を見て歩き、アルベールは王女アレクシアの境遇や民への思いを知り、次第に協力的になっていきます。
そして迎えた成人の儀の日、民の前に出た王女アレクシアが何者かに暗殺されてしまいます。
アルベールは王女アレクシアの思いを胸に、この国を統べる覚悟を決めます。
当初は女装趣味の変なお話しかと思いつつも、表紙とタイトルが気になって買った作品でした。
が、思った以上に面白く、胸を打つ作品でした。
表紙裏にはキャラクターの裏?設定みたいなものがあります。
ロココ調マスカレードが好きな人は特に違和感なく楽しめると思います。
女装話しが苦手という方でも、物語の趣旨や登場人物たちの思いを感じていただければ楽しめると思います。
この記事は黒羽様の許可を頂いて転載しております。
この記事の作者:黒羽様
転載元URL:黒羽コミックレビュー
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