著者:KAKERU
ジャンル:ファンタジー
特色:ファンタジー 魔王討伐後 勇者叛逆 魔法 運送 復讐 陰謀 微グロ 微残虐 微エロ
3年前、勇者一行が魔王ディアボロを倒し、世界に平和が訪れた世界。
勇者レイとその仲間は魔王討伐後の城の祝宴会で毒殺されます。
その仲間の一人、マクロドライバー(超高速移動魔法使い)ルイ・モーデリアの息子、ルーシュ・モーデリアは、父の後を追い、マクロドライバーの道を目指します。
ところが、なぜか100mほどしか飛べず、落ちこぼれ状態。
姉のルサルカ・モーデリアは速度が遅い代わりに3トン(父ルイは1トン)の荷物を運べるマクロドライバー。
幼馴染みのマギア・ドトーレはマルチウィザード(万能型魔法使い)
ルーシュは2人に見守られながら日々努力していました。
ある日、ゴブリンの駆逐作業をルーシュとマギアがしていたところ、フルアーマードラゴンに襲われている人を見つけ、助け出します。
しかし、助けたのは魔王護衛軍の最強戦士の一人、レィシャ・ソルディドと、小動物となったかつての魔王、ディアボロだったのです。
元魔王ディアボロは、命の恩人を謀るべきではないと正体を明かします。
数日匿うのを条件に、ルーシュはディアボロ問います。
勇者レイ達と父を殺したのはお前かと。
ディアボロは即自分の意志ではないと否定します。
誰かは答える事はできるが、知らないほうがいいとの言葉に、ルーシュは嘘をついているようには見えず、ひとまず大人しくけがを治して出て行ってもらう事にします。
レィシャとディアボロが去る日、ルーシュとマギアの目の前でいきなり街が数秒で滅ぼされます。
その首謀者は、勇者レイでした。
魔族を従え、レィシャの2人の姉を洗脳し、街を滅ぼした勇者レイは、ルーシュ以外は不要と迫ってきます。
その時、ルーシュの能力は自分を飛ばすのは危険すぎるもので、ものを飛ばす事で攻撃できる事に気がつきます。
こうして勇者レイを瀕死に追いやりますが、レィシャの姉の魔法によって甦り、ルーシュの姉ルサルカを連れて去っていきます。
街の殲滅と一緒に殺されたマギアの家族、姉を連れ去られたルーシュ、洗脳された姉達を助けたいレィシャ。
魔王ディアボロを含め、4人の旅がそこから始まります。
勇者レイは「天空の扉」に行くためにルサルカを連れ去ったわけですが、このルーシュの姉もかなりの曲者です。
2巻以降にその本領が発揮されますが、このあたりはKAKERU氏らしいキャラクター味が出ています。
なお、切断面が描かれているなど、多少グロいところがあります。
また、ゴブリンの扱いが害虫扱いのため、残虐な描写もあります。
そのあたりはご注意ください。
あとがきでKAKERU氏は、モチーフはドラ○エと言っています。
子供の時にドラ○エ5をやっていて、何か一つだけ魔法が使えるならルーラかベホマかザオリクだよなと思っていたそうです。
それをこの天空の扉に当てて書いているそうです。
確かにそんな感じだなぁと思って読み返すと、なかなか面白いです。
様々な駆け引きも盛り込まれた物語ですので、少し癖のあるファンタジーを読んでみたい方にお勧めです。
この記事は黒羽様の許可を頂いて転載しております。
この記事の作者:黒羽様
転載元URL:黒羽コミックレビュー
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