”昔のあなたってそんな子だったよ
なんにでも挑戦して 難しいことを選んだ”
宇宙兄弟 金子・シャロン
宇宙兄弟 1巻 子どもの六太が数ある楽器の中から、一番難しいという理由でトランペット選んだ事をシャロンが思い出しながら大人になった六太に行った台詞。
なぜか人間は大人になると失敗を恐れるようになる。それは想像力の成長でもあると思う。
いろいろな失敗をしてきて失敗した時の惨めさや悔しさを覚えるから、それを避けるために無難な道、簡単な道、失敗のない道を選ぶようになる。
もちろん失敗しないようにする事は大切だ。いつでも信号を見ないで道路に飛び出してたらいつかは車にひかれてしまう。
要するに失敗を恐れる気持ちと言うのは自分の身を守るための本能みたいなもんだ。
大人になれば知識が増え経験が増えを失敗を回避できるようになる。
失敗しなければいろいろといい事がある。
失敗しない価値とはなんだろう。
それを知るには失敗した場合はどうなるだろう?と想像したほうが早い。
惨めだ
自分の能力がないのかと自信を失う
がっかりするし、がっかりされるかもしれない
信用を失う
お金も失うかも
ガールフレンドに愛想つかされるかも
失敗はまあいろいろと恐ろしい。
失敗は正直惨めな気持ちでいっぱいになる。
準備も計画も想像力も足りなかった自分を責めたくなる。
失敗にいい事はないか?
実の所失敗自体にいい事があるわけじゃない。
失敗は成功の母といっても、結果に成功が約束されているわけではない。
失敗の良いところは逆説的になってしまうが失敗を恐れつつも行動した、「勇気」を誇れるところかもしれない。
実の所この勇気が非常に大切だ。
人間社会を進歩させたのは失敗を乗り越えたチャレンジャー達
もし地球上に人類が生まれて以来、誰もが失敗を恐れて新しい事をしなかったらどうなっているだろう?
人間は未だに猿とそれほど変わらないレベルの生活をしているだろう。
チャレンジャー達が文明を作り上げ進化させたのだ。
車を作ったチャレンジャー、電話を作ったチャレンジャー、電球を作ったチャレンジャー、すべての文明の初期には必ずチャレンジャーがいる。
もっと簡単に言うと。
「凄い未来が見たいなら勇気をもって挑戦するしかないぜ」って事だ。
””は、講談社「宇宙兄弟」 作者:小山宙哉から引用