帝王クヌートとトルフィンの信念
国のためにクヌートは農場を接収しようと戦を仕掛けて来たわけですが、13巻で大勢は決し最早支配するのみという状況です。
楽園ヴィンランドを作ると決意したトルフィンは農場を去ろうとしていたのですが思いとどまります。
”ヴィンランドさえ平和なら他所がどうでもかまわないなんてそんな気構えじゃだめなんだ”
トルフィンはそういってクヌートとの和平交渉に望みます。
侠気のトルフィン
クヌートに会いに行くトルフィン。しかし簡単に会わせて貰えるわけがありません。
そこでトルフィンは自分は昔クヌートを警護していたと言いますが誰も信じません。
この時のトルフィンはクヌートのことを「王陛下」と尊称を用いています。
奴隷になる前の彼を想像すれば大変違和感のある言葉遣いで、時間の流れトルフィンの変化を強く感じさせます。
直接クヌートに対した時はどういった話し方をするのだろうと興味が沸きます。
戦うことを止めたとはどういうことか
トルフィンは昔クヌートの警護を任されていたという事を証明するために100発殴られて耐えるという選択をします。
警護を任されていたのだから強いはずだろう、強さを証明するために殴られるという理屈です。
戦って強さを証明する方法のが自然で、より証明になるはずですがトルフィンは戦う事をやめたのです。
トールズの魂がトルフィンを突き動かす
トルフィンは殴られながら段々と奴隷になる前の言葉遣いに戻っていきます。
痛みと披露で本来の自分が出てきたという感じです。そしてついに100発耐え切ります。
”オレに敵なんかいない”
そしてトルフィンはこう言いました。
”お前に敵などいない 誰にも敵などいないんだ 傷つけてよい者など どこにもいない”
これは父トールズが子供の頃のトルフィンに言った言葉です。
単行本2巻でのトールズの言葉です。
トールズの、本当の戦士の魂がトルフィンを動かし始めたのです。
クヌートとの停戦交渉
クヌートとの会談が始まりました。トルフィンは最初丁重な言葉を使っていますが、すぐに昔のトルフィンに戻ります。
そして撤退を要求します。しかしクヌートはその要求を飲みません。
クヌートはトルフィンに自分と戦うかと問います。
トルフィンは逃げるといいます。
14巻では徹底して戦うという選択を最後の最後まで取らないトルフィンの意思が表現されています。
戦うことを捨てるということはどういう事かという事を徹底的に見せつけます。
ついに故郷に帰ったトルフィン
ついにトルフィンは故郷に戻りました。久々にユルヴァ登場です。
驚いたのは彼女の夫がアーレだったという事です。アーレは単行本1巻、2巻あたりで出てくる人物です。
トルフィンの家の近所に住んでいてトールズとアシェラッドの戦いにも立ち会っていました。
その際にはアシェラッドの部下に突き飛ばされて歯を折っています。もちろん治るワケもなく今も前歯が抜けています。
アーレがすっかりおじさんになっている事とユルヴァとアーレの子どもたちが大きくなっていることによって、
随分と長い時間が立ったのだと感じます。そんなに長い時間人並みの生活から遠ざかっていたトルフィンが可哀想で仕方ありません。
ヴィンランド・サガ 15巻の予想
これからトルフィンたちはヴィンランドを目指して旅立って行くのだと思います。
故郷の人たちはひとまず連れて行かないでしょう。それからトルフィンの恋も始まるのではないでしょうか。
そろそろトルフィンは幸せになってもいいはずです。
-講談社 「ヴィンランド・サガ」 作者:幸村誠-
””は、講談社 「ヴィンランド・サガ」 作者:幸村誠から引用