【レビュー】 俺と悪魔のブルーズ 作者:平本アキラ -監獄学園の作者が送る黒人差別とブルーズと殺人鬼の物語- 

監獄学園で有名な平本アキラの作品

最近、監獄学園でブレークしている平本アキラ氏の作品です。
監獄学園のように可愛い女の子や切れたギャグが見れると思ったら大間違いです。
同じ作者が書いたとは思えないハードな漫画です。
絵も全く違います。言われなければ同じ作者とは絶対に気づかないと思います。

アメリカの実話映画のような作品

1920年代黒人差別の激しいアメリカ南部を舞台にしたブルーズを愛する黒人男性RJの物語。

RJは悪魔と取引してものすごいギターテクニックを手に入れるという設定です。
悪魔との取引は良くある漫画的なものでなく気がついたら半年間家にも帰らずにギターに没頭していたというものでした。
とはいえ、解釈がいろいろ出来るような描き方です。

半年間ギターに没頭している間に妊娠していた妻は出産が原因で亡くなり子供もその時に亡くなってしまいました。
悪魔に魂を売ったということでしょう。
そしてRJはクライドというギャングと遭遇し様々な事件に巻き込まれていきます。
クライドは、アメリカの有名な殺人犯ボニー&クライドをモデルにしているようです。
アメリカという社会をモチーフにとっているという事だと思います。
RJはギターテクニックで生き延びたり逆に窮地に追い込まれたり白人と黒人の奇妙な友情も生まれていきます。
現在4巻まで販売されているのですが休載になってしまったようで5巻以降の発売は予定されてないようです。

平本アキラの振り幅恐るべし

それにしても監獄学園と同じ作者だとは全く思えない作品。ただ単に同姓同名なだけじゃないとかと思ってしまいます。
もう絵柄が変わりすぎて『俺と悪魔のブルーズ 』の連載を再開できないのではないかと思ってしまいますが、本当に全く違う絵なので描き分け可能なのかもしれないとも感じます。

またこういった深みのある、人間の本性に迫るような作品を作り出せる作家としての奥深さが、監獄学園を単純なエロ学園漫画以上の作品に仕上げているのかもしれません。

本当に絵も作風も全く違うので驚きましたし、未だに同姓同名なだけじゃないかと疑っています。

-講談社 「俺と悪魔のブルーズ」 作者:平本アキラ-

 

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