おーい!風間どうした。あんまり活躍しないじゃん 【レビュー】 DAYS 第47話

意外と期待通り活躍しない

最近のサッカー漫画どれもそうですけど意外と活躍しそうな選手が活躍しないですね。風間は先週の終わりであんなやりそうな感じでしたが、それほどガッツリ来なくて拍子抜けしました。とは言え、あれでそのまま素直に活躍しても先が読めすぎてしまって面白みがないので、これでいいのかもしれません。サッカー漫画は業界が熟成してきているのでかなりひねらないといけないのでしょうね。

心の葛藤を描く

今回は選手同士の心の繋がりを強く描いていました。風間のように才能があるから凄いプレーが出来る。ほら凄いプレーしたでしょっていう見せ方が従来のサッカー漫画の典型的なスタイルですね。対して心の繋がりや信頼などを媒介としてプレーのレベルが上ったりするのは近代的なサッカー漫画と言える気がします。

個人技、戦術や戦略、メンタル

スポーツ漫画の要素が3つあります。個人技、戦術戦略、メンタルです。まず個人技を描くというのがスポーツ漫画の最初のステップです。大リーグボールとか、そういうのです。これは分かりやすく盛り上げやすいです。とは言え、だからこそ使い古された手段なので現代ではコレばかりだと非常に単調になります。

戦術戦略

個人技の次に良く使われるのが戦術戦略です。頭脳的な要素を取り入れて駆け引きの面白いさを解説します。スポーツニュースでもこういった視点がかなり増えてきたと思います。「ベイビーステップ」は、戦術戦略に特化したスポーツ漫画です。

メンタル

さらにメンタルを重視するパターンが有ります。これが一番最近出てきたスポーツ漫画の形態です。おそらく「おおきく振りかぶって」が最初だと思います。そして「DAYS」も、このメンタルをかなり使う漫画です。メンタルがあるからプレーが輝くという仕組みです。

DAYS  第49話 「天才」 予想

天才というタイトルからやはり風間が活躍するのではと思います。天才というのは戦略戦術、メンタルを無視して個人技だけでゲームを変えてしまうプレーヤーだと思います。現代サッカーでは難しいことですが漫画の世界にだけ存在しています。次回はその雄姿が拝めるでしょうか。

 
-週刊少年マガジン 2014年17号 DAYS 作者:安田剛士-