フォックス・シンの悲恋
エレインとバンとの悲しい物語が軸に今週は描かれます。二本立てで一本はバンとエレインの過去の話です。七つの大罪たちは、みんな悲しい過去を持っています。そしてそれは解決されずに、それぞれの心に影を落としていて、それが物語を少しづつ動かしていきます。バンはエレインへの愛を貫くために更に過酷な人生を選択するようです。それが、なんとも言えず悲しくて、美しくて、魅力的な物語です。
ドラゴン・シンの剣術
まだまだ実力の底を見せていない主人公メリオダス。そもそも七つの大罪たちが圧倒的に強いので決定的な苦戦を味方側はしません。どんなにやられても、まあ死なないだろ的な。それくらいの安心感があります。圧倒的に強い主人公たちを用意したせいで問題なのは戦いに緊張がないこと。
その緊張感を補うためかエリザベスの姉をあっさり殺したりします。あれは、今でもなくても良かったのにと思っています。彼女かわいそうすぎるでしょ。
読み切りの短編でエレインとバン
エレインとバンの魅力が非常にうまく描かれた短編でした。読めば二人共好きになります。バンがすべてをかけてもエレインを蘇らせたい気持ちがよくわかります。それにしても、エレインの表情が美しく可憐で、作者の画力はハンパないですね。ライジングインパクトのときから、ほとんど絵柄が変わっていないという安定感もすごいと思います。フォワっとした幻想的な絵柄を描かせたら日本一ですね。来週からのバンに注目です。
用語がカッコイイ
この作品はとにかく用語がカッコイイですね。ドラゴン・シンとか、なんで憤怒の罪が、ドラゴンなんですかね。それぞれの罪を実在の生き物や伝説の生物に例えるといううやり方なんでしょうけど、これがたまらなくカッコイイですね。
ちなみに、大罪たちの名称はこんな感じです。
「憤怒の罪(ドラゴン・シン)」、「嫉妬の罪(サーペント・シン)」、「強欲の罪(フォックス・シン)」、「怠惰の罪(グリズリー・シン)」、「色欲の罪(ゴート・シン)」、「暴食の罪(ボア・シン)」、「傲慢の罪(ライオン・シン)」
ライオン・シンとかカッコイイですよね。どんなキャラクターで登場するか、期待しています。