【漫画の名言】 落ち込んだ気分を変える漫画。だから人気があるんだ 宇宙兄弟より

宇宙兄弟という作品がなぜここまで受けているのか?

社会人になると社会人としての日常がある。その日常を輝かせる漫画は必ず受ける。 宇宙兄弟にはそれがある。日常はうっかり過ごせば、くだらなくて、つまらなくて、妥協の連続である。 しかし角度を変えてみれば常に挑戦的でありキラキラと輝く冒険に満ち溢れているはずだ。 誰しも、普段の忙しさに追われてそれを忘れてしまう。日常を輝かせてくれる作品をだから僕らは待っている。

例えばケンジが言う。

”たとえば・・・・・・ 「白いジグソ─パズルを 完成させた時の気持ち」 なんてどこにも載ってないだろ 誰かに聞いたとしても それで知ったことにはならない それが知りたくなったら・・・・・・ 自分でやるしかないよ”

そういうトキメキは、日常の中では忘れ去られてしまう。それを宇宙兄弟は思いださせる。

それは妥協になれた社会人には少しむず痒い。忘れていたかさぶたを引っかかれるような感じだ。

六太が言う。

”自分の 宇宙へ行きたい” っていう夢を さんざん邪魔して 足を引っ張り続けたのは 結局俺でした 他に敵はいません”

こういう状態って、社会人は結構持っていて、これを言われると「うわー」という気持ちになる。 そういう心の奥底を掻き毟れるマンガだから目が放せないのだろうと思う。 なぜなら、少し変わった心の様子が日常を違った角度で見せる。そしてそれは行動に違いを生み出し、読者の日常を少し輝かせるからだろう。

””は、講談社「宇宙兄弟」 作者:小山宙哉から引用