独特なネーミングセンス
藤田和日郎氏のネーミングはセンスは独特で音を聞いただけで言いたくなるような面白さがあると、
どの作品でも感じる事が多いです。
例えば今回の話のタイトルにもなっている「宝剣マガツキ」感じで書くと「凶月」となりそうです。
ドキドキするかっこよさですね。小学生男子の心わしづかみです。
「ナナツルギの剣」もかっこいいです。七つの剣の剣?お腹が腹痛みたいな?
そういう細かい点を超越してるからかっこいいってパターンです。
今回の敵はヒーローに執着していて様々なテレビのヒーローの必殺技を引用しながら攻撃を行います。
自分がヒーローだから他のヒーローの技などが自分に相応しいという考えのようです。
悪いやつの顔を嫌ないやーなやつに書くのはこの作者は本当にうまいです。
「くーこいつむかつく、月光やっつけてくれー」と心の中で唸ってしまいます。
悲しき武器。鉢かづき
”ずうっと…お慕い申し上げておりますよ。”
そういって鉢かづきは「マガツキ」を飲み込みます。
この飲み込むまでの雰囲気からいって何か相当なリスクのある技である印象です。
なにせ、告白までしてしまっているわけです。
鉢かづきは月光条例の中でずっと切なさのあるキャラクターです。
月光に救われてずっと月光と一緒に戦っているのですが、その行動のモチベーションは月光への行為である事が見て取れます。
しかしそもそも月光と鉢かづきが結ばれることは物語の展開上ありえないでしょうから、彼女のハッピーエンドがまったく想像できません。
鉢かづきにもとびきりのハッピーエンドをと願わずにいられません。
次週の月光条例 第25条 [かぐや姫] 86話の予測
来週は、鉢かづきの技のリスクが語られると思います。どんな展開になるのでしょうか。楽しみです。
-週刊少年サンデー 2014年14号 月光条例-
””は、小学館「月光条例」 作者:藤田和日郎から引用