”何があっても大丈夫!!!”
ゾロは大丈夫かとヴァイオレットがルフィに聞いた際のルフィの答え。
今週のワンピースの2ページ目のこのシーンだが、このルフィのゾロに対する信頼はすごく男心をくすぐる。
ルフィは相手がウソップやチョッパーだったらこんな事いわないと思う。相手がサンジでも「何があっても」は付かないのではないか。
ゾロだからこその信頼なのではないか。思い返せば麦わら海賊団がイーストブルーを航海していたころ鷹の目のミホークと遭遇したことがあった。
その時にミホークに敗れたゾロはルフィに対して二度と負けない事を誓い海賊王となるルフィに相応しい剣豪になると宣言した。
そういった二人の決意の交流がこのあとも度々あり、そしてゾロの強さをルフィ自身が目の当たりにする事により生まれた信頼なのだと思う。
漫画の演出として巧みだと感じるのはルフィにこう言わせることによりゾロを麦わらの一味の確固たるナンバー2としてさりげなく読者に刷り込んでいる事だ。
これによりゾロの存在は他の仲間とは違う重みが出てくる。これはのちに四皇や海軍大将にゾロが匹敵するようになる伏線に感じる。
”俺はパムパムの実の「破裂人間」!!!”
グラディウスが自分の能力を説明する場面がある。
パンクさせる事が出来るのは自分の体と触れた無機物ということだった。
触れたモノを爆発させる事が出来る能力というと「JOJOの奇妙な冒険」の吉良吉影のキラークイーンを思い出してしまうが、条件は何となく違くて吉良は自分の体は爆破出来なかったはずだし生き物も爆破出来た。「ハンターxハンター」のゲンスルーも髣髴とさせるが、それほど入り組んだ能力ではなさそうだ。
面白かったのは爆発ではなくパンクだという事。だから対象は一回膨らむ。絵的に面白い。
これはルフィには効かないのでは。逆手にとってバトルのキーファクターになりそうな気がする。
リク王家の悲しい物語が徐々に明らかに
現在わかっている状況としてヴァイオレットはヴィオラ王女でありリク王の娘。レベッカの母スカーレットもリク王の娘。
要するにヴィオラとスカーレットは姉妹という事か。オモチャの兵隊さんはレベッカの育ての父的な感じ。
もしかしてスカーレットの夫でレベッカの実の父の可能性もある?
この辺りはなかなか複雑で私自身も読み落としや記憶違いもあるような気がして自信がないのだが、とにかくドフラミンゴにいい様に利用された悲劇の王家はアラバスタにも通じる悲しさがある。
ルフィ頼む。ぶっとばしてくれ!
という気持ちになってくる。
いやもうフラストレーションたまる。
”ドレスローザ中のオモチャ達が人間に戻る
その瞬間こそドフラミンゴを討つ大チャンス…”
おもちゃの兵隊さんの言葉。
ドレスローザを取り戻す作戦の根幹はオモチャにされた人間をもとに戻し記憶を取り戻させる事。
取り戻した記憶により何かしらの混乱、大パニックが起こり国家の構造が変わる事を期待するというものだ。
これは実際の世界で近年大きな事件となったSNSから始まった革命運動を髣髴とさせる。
おもちゃの記憶とはSNSを中心とするインターネットによってもたらされる情報のメタファーのように感じられる。
情報を得たオモチャ(人間)は、自分で考える事を思い出し何かしらの行動に移るだろう。
おもちゃの兵隊さんが仕掛けているのは情報で起こす革命的大混乱なのだろう。
最後はルフィとドフラミンゴ
最後はルフィとドフラの頂上対決になるのだろうが、まだまだこの時点でドフラミンゴははっきりと負けないだろう。
ドフラミンゴは超悪役ながら非常に華があり、例えば黒ひげティーチよりも完成されていると思う。
期待も込めて簡単には負けないでほしい。
ONE PIECE 742話 予想
来週はところ変わってサボとレベッカの話になるのではないか?
実のところサボはまだ確定ではないしメラメラの実がどうなるのかも気になる。
来週ではそこまでの進展はないと思うがメラメラの実を食べたサボがドフラか海軍大将イッショウ(藤虎)と戦うような展開も面白そうだ。
とはいえ、イッショウと決着を着けるべきはゾロか。
-週刊少年ジャンプ 2014年15号 ONE PIECE-
””は、集英社「ONE PIECE」 作者:尾田栄一郎から引用