今回は、昔のこち亀
50巻頃のこち亀の雰囲気でした。最初ビットコインについての、物語をやるのかなと、思ったのですが、実際は、そんなことはなく、最後のほうに少し出てきただけでしたね。
社会に対する鋭い感度
作者は、社会にたいして常にするどい感度を持っていますね。オリンピック選手に注文をつける文化人にたいして批判的な意見を持っているようで、それを両さんに代弁させています。こういったことに、一つ一つ意見を持ち続ける瑞々しい感性が長期連載を可能にしているのでしょうね。
表現への挑戦
冒頭両さんが、驚く場面があります。その驚きの大きさを、あらわす大げさな漫画表現として、派出所を真っ二つにわります。外の道路も地割れしています。もちろん、驚きをあらわしただけなので、次のページではすっかりとなかったことになっています。100巻を超えても新しい表現に挑戦し続ける作者の意気込みはすごいですね。
相変わらずのドタバタ劇
非常に強欲かつパワフルな両さんを中心に、ダイナミックな物語が展開されリズムもよく面白かったです。まあ、最後にはもっと両さんがひどい目にあったほうが面白いかもしれません。今回は優しかったですね。