ジャンプは怪奇ものが多い
妖怪とか幽霊とか、そういう超常現象系を題材にした作品が、この雑誌は非常に多いですね。この読み切りもそのジャンルの作品です。作者の岩代さんは「みえるひと」を描いていた方です。確か「みえるひと」も心霊系な話でしたよね。ちょっと忘れ気味。
猟奇殺人事件と霊的ななにか
物語はバラバラ死体が発見される所からはじまります。バラバラ死体。しかも複数人数。そういった大事件から、実はその後ろに心霊現象や超常現象が、あるいは未確認生物が、なんてのは、ぼくは大好物です。伝説に扮して殺人犯が自分の罪を隠そうとするパターンも好きですが、「本当に犯人オバケかよ」ってのも好きです。そういう意味で、この作品はストライクでした。
ヒロインの設定が斬新でよい
ヒロインは20歳女性の探偵という突飛な設定です。これは少年誌のなかでは新しくていいですね。ジャンプの読者層が正確にわかりませんが、中高生にとっては20歳は結構お姉さん。しかもわりと憧れますよね。このヒロイン設定はわりと人気出るんじゃいかなと。
式神のデザインは気持ちわるくて見たくなる
妖怪というか式神なんですけど、チラチラと不気味な見た目のやつが出てくるんですね。しかも別にそいつらは味方です。なんとなく見てるだけで楽しい変な連中です。これは「ゲゲゲの鬼太郎」のような、魅力を感じます。二度見してしまう絶妙なデザインです。これだけでも一見の価値あります。