【レビュー】 ECHO/ZEON -エコー/ゼオン- 作者:六道神士

完結
著者:六道神士
ジャンル:現代超能力
特色:超能力 微エロ 権力 お家騒動 学生 推理 陰謀

それぞれ様々な背景を持つ、学生3人をメインにしたお話。
 
高い行動力お金が好き遠古賀紫(とおのこがゆかり)が、様々な依頼を有料で受けて解決する学生生活を送ります。
 
その手伝いをさせられる幼馴染で、空手道場の跡取り、星丘高雄(ほしがおかたかお)と、「音」を自在に操る能力を持つ聖観世(ひじりかんぜ)の3人。

 
 観世鳥の囀り救急車非常ベルを忠実に再現できる、に関する声真似を越えた能力を持っています。
 
音の響き反響世界を観る事ができると思われる彼女を、は利用しつつも疑問を感じていきます。

 
前半は依頼を解決しながら3人のいい関係を紡いでいきます。
 
後半は観世過去と能力の謎、紫が自分を犠牲にするほどの借りがある先輩、白川筑紫(しらかわつくし)の話しになっていきます。

 
複雑な過去を持つ観世若干天然真面目な性格白川先輩の 
悲しい末路に、複雑な心境になりました。
 
自分いらないんじゃないかという怖さ
 
観世白川先輩にはこの恐怖が共感しあっているのかもしれません。

 
サブキャラもこの深い問題を柔らかくする存在として関わってきます。
 
高雄の親族も紫と観世に優しく、さりげない思いやりなどが感じられます。
 
親族関係は、六道氏の十八番キャラ属性かと思います。
 
紫の家柄の関係でお金持ちの人達も出てきますが、お色気担当のちょっと可哀想な青山さんとかいい感じです。

 
残念なことに、少々話しが中途半端で完結している感が否めません。
 
ぜひどこかで続きを観てみたい、そう思わせる作品です。

この記事は黒羽様の許可を頂いて転載しております。
この記事の作者:黒羽様
転載元URL:黒羽コミックレビュー 
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