懐かしの少女マンガ長編ベスト5

こんばんわ ゆえです。
今回は、個人的な懐かしの少女マンガ長編ベスト5を紹介します。

1位:王家の紋章 細川智栄子

まずはその絵が印象的すぎます。10代のころに出会ったこの漫画は衝撃的でした。最初はこの絵でかっこいいとかどうなの…と思っていたのに、読み進めているうちにすっかりその世界にハマりこみ、「メンフィスかっこよすぎ!」「やっぱりイズミル王子でしょう」と友人と話し込んでしまったのでした。現代と過去であるエジプト王国を行き来し、その間にその王と恋におちる…しかも主人公は歴史を専攻する学生なので過去では未来を読むとされて珍重、もしくは狙われるのです。あまりにも王道ですが王道万歳です。そして、現在まだ終わっていないという…すでに何度行き来したのやら、最初の呪いはどうなったのか…主人公に恋する過去の男&現在の男で何人になるのか…そんなことはどうでもいいです。まずは読んでみるとその魅力に取り込まれること請け合いです。古代エジプトおよびその周辺の歴史にも詳しくなるので、学生にもぜひ読んでもらいたいですね。

2位:ガラスの仮面 美内すずえ

ドラマ化もされ、アニメ化もされた有名作品です。「紅天女」を演じる女優までになる北島マヤの物語…のハズです。最初の巻では、昭和の初期が垣間見えるストーリーでそばの配達をする主人公がとても…時代を感じさせます。女優への道を歩む彼女は、ひとつひとつの舞台を演じるために一つの妥協も許しません。狼少女を演じるためには山に入り、野生の狼の心をつかみます。三重苦のヘレン・ケラーを演じるためには、視覚聴覚を自ら封じて館にこもります。そうやってヘレン・ケラーを真に理解していくのです。…ここまでやりますかね?ふつうやらないですよね?でもでも、伝説の大女優になるであろう彼女はそこまでもやってしまうのですよ!その彼女を援助する「紫のバラの人」、彼女のライバルであるお嬢様女優、姫川亜弓。演じることの凄さと、その世界にいっきに引き込まれる作品です。1位と同じように未完なのです…知りたいです。本当にラストが知りたい!!

3位:悪魔の花嫁 あしべゆうほ

こちらは完結しているので、その点では安心して読めます。ヴィーナスの生まれ変わりである美奈子の身体にヴィーナスの魂をいれようとする悪魔、デイモス。彼は、妹のヴィーナスに恋したために悪魔に落とされたのだった。…という内容なんですが、それはまぁ最初だけで基本的には美奈子以外のキャラクターが主人公のオムニバスです。主人公には悪魔のデイモスがついていて、美奈子の知り合いを貶めてみたり助けてみたり…ほら自分の思い通りなんだからさっさとその体を明け渡せと脅すんですね。でもまあ、デイモスは美奈子にちょっとほれちゃってるので、美奈子を強引に殺してヴィーナスの魂をいれることがやりづらくなってるわけです。この皮肉っぽく、影を負ったデイモスがだんだんカッコよく思えてきちゃうところがポイントです!「きゃーデイモスさまー登場!」と言いたくなるようなレベルになってしまうんですね。

4位:エースをねらえ 山本鈴美香

あまりにも昭和で有名なアニメです。これに憧れてテニスラケットを握った少女たちがどれほどいたか…。スポコンというのはこのためにあるんですね。このあとに日本のテニスは一気に有名になり、現在有名テニス選手を輩出するに至っているわけです…うーん感慨深い。根性でコーチと二人三脚でどんどん強くなる主人公、岡ひろみ。そのライバルとなるお蝶夫人。こういう一般人VSお嬢様という構図は、ガラスの仮面などにもみられる当時よくあるパターンだったんですね…。お嬢様は巻髪だし。そのどんどんライバルが現れ、ある時は苦悩しながらも強くなるというもの。コーチ宗方仁は、後に亡くなるのだが何度読んでも泣けてしまう。彼は、彼の命の長さを知って、彼女にそのすべてを託したのだと思うと、どうにもならないのだ。数々の名言を残し、その登場人物すべてが懸命に生きている様が印象的な作品。

5位:伯爵令嬢 細川智栄子

5位は困ったんですよね…「パタリロ」も捨てがたいし…。「あさきゆめみし」とか「はいからさんが通る」もいいんですよね…。そうなんですけど、やっぱりいれたい記憶喪失モノ。そういう意味では「砂の城」もいいんですけどね。長編とまではいかないでしょうか。細川智栄子を2作品ってのもどうかとも思ったんですけど、やはりこれは衝撃だったので(笑)孤児だった彼女が実は伯爵令嬢だった…と思いきや船が沈没。助かったものの記憶を失ってしまい、彼女に一目ぼれしていた侯爵の息子に婚約者だと信じさせられる。という、内容。フランス!パリ!伯爵!侯爵!とにかくゴージャスな当時の建物などが素敵です。侯爵の息子はやり手の新聞記者、主人公は女性カメラマンとして19世紀には珍しい職業婦人の道を歩むのです。単なる恋愛モノ、というよりは当時の文化などがつぶさにわかる書き込み具合がすばらしいです。

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