実は結絃のがヤバイ、悲しき西宮家 【レビュー】 聲の形 第30話

巻頭カラー

今週の聲の形は巻頭カラーでした。この作品はカラーが映えますね。水彩画のような塗りで非常に綺麗で、こういうのは単行本には収録されないので勿体ないですね。表紙の将也と硝子も良いですが次ページの結絃の泣いている姿がとても印象的で良かったです。先週のラストシーンをカラー化したものですね。

西宮家がどうなるのか

今週の出来事は西宮家には非常に大きな影響のある事だと思います。家族全員で硝子の重荷を背負ってきたから分散できていた部分があって、その状態が変わることにより結絃にも硝子にも大きな変化があると思います。

女しかいない西宮家

西宮家には女しかいないので結絃と母親は男の役割を担っていると思います。父性を保管しているという感じでしょうか。結絃の一人称が「俺」である事は、その表れでもあるようです。母親も母性よりも父性を全面に出して生活しているように見えます。外で働いて家族の生活を支えているので必然的に男性的になっていくのでしょう。

祖母こそが母親だった

そういう意味で祖母こそが西宮家では母親の役割を担っていたと考えられます。前回、結絃が母親よりも祖母を慕っている様子が表現されていました。それは祖母の役割を象徴しているように感じました。

過酷な未来と希望

そこでこれからの展開を考えると硝子と結絃の姉妹には心が満たされないような過酷な未来が待っているような気がします。現在硝子は少しづつ前に進んでいる気がします。将也と再会して更に充実しているように感じます。

実は結絃のがヤバイ

実は結絃の人生はずっと足踏みです。学校にも行ってないし自分が情熱をかけるものもない。姉を守るというのは最早逃げ道であると思います。

聲の形 第31話 予想

結絃は将也と関わることで少しづつ再生していくのだと思います。普通の人なら踏み込んでこないような所まで将也は踏み込んできます。来週は西宮家、特に姉妹の母親について描かれるだろうと思います。

-週刊少年マガジン 2014年16号 聲の形 作者:大今良時-