帰ってきたオバケのQ太郎のような悲哀 【レビュー】 キリヲテリブレ 第1話

ウルトラマンのような変身ヒーローもの?

さて今週から始まった新連載です。

話の筋としては大きな怪獣が出てきて学生である主人公が大きく変身して倒すという物語で、もちろん正体は秘密です。ちょっとトイレいってくる的な感じで変身して戦います。

昔父親にウルトラマン的なマジンガーZ的なヒーローになれる薬を注射されそうになるというシーンがあります。
これはもうそのまんま進撃の巨人でエレンが父親に何かを注射されるシーンとかぶりますね。

もちろん内容はまったく違う漫画なのでオマージュ的な感じなのでしょう。

変化球来た

怪獣と戦い勝利した主人公は町をずいぶんと破壊してしまい世間的にはむしろ主人公こそ怪物のような扱い。
執事らしき男性は主人公に向かって巨人化(ヒーロー化)の技術を自衛隊に提供して組織だって戦ってもらった方がよいのではないかと提案します。
このあたりが80年代、90年代のヒーローものと一線画すところです。

これをヒーローリアリティものと名付けます。

要するに架空のヒーローが本当に現実にいたらどうなるのだろう。という思考実験を物語にした作品です。

帰ってきたオバケのQ太郎のような悲哀

架空世界のお約束の中だからヒーローだったのに、そのお約束をことごとく外してしまったらヒーローはヒーローたりえません。これは藤子F先生が短編「帰ってきたオバケのQ太郎」の中で提示した現象です。

ウルトラマン的巨体ヒーローのお約束

正義の味方と悪の見分けがつきやすいし、周囲の人たちも認識している。
建物が壊れたりしてもそれは触れない。

今回キリヲはこの2種類のお約束が無視されたために世間では悪者として認識されました。

ヒーローのお約束を使えない主人公が今後どうなっていくのか。
そのあたりがキリヲテリブルの面白さだと感じました。

-週刊少年サンデー 2014年14号 キリヲテリブレ-

 

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