結弦はどうだろう?と思った、そして自分の子供の頃を思い出す 【レビュー】 聲の形 第29話


”ばーちゃん大好きだ”

否定的な母親に対して肯定的に自分を受け止めてくれる祖母。その祖母に対して結弦が言った台詞。
毎週なにかを考えるヒントをくれるこの作品。今回はこの言葉に考えさせられました。

硝子の母親

自分の子供が耳が聞こえないというのがどれほど大変な事だろう。
硝子の母親は一見そういった状況に慣れてしまっているようだ。
しかし障害が見つかった頃には落胆し悲しみ苦しい思いをしたと思う。
もちろん一番可哀想なのは硝子だ。ただ子供のバラ色の将来を期待して出産した母親はどんな気持ちだろうか。
自分を責めたりもしたと思うきっと。そういう中で妹として生まれてきた結弦はどういう立場だったのだろう。

自分の子供の頃を思い出す

ぼくは弟が幼少期病気がち(今は元気)だったので母親はいつも弟に取られてしまいぼく自身はあまり母親に構ってもらえなかったらしい。
とはいえそういった記憶は殆ど残っていない。祖母も祖父も同居していたし叔父もよく遊んでくれた。
母方の実家も徒歩数分圏内だからそっちでも面倒を見てもらえた。だから寂しさを感じたことはない。

結弦はどうだろう?と思った

結弦には祖母しかいなかったのではないか。
母親は硝子の面倒を見るので精一杯だったろう。どうしても、結弦は大丈夫となってほっといてしまう。
結弦に望むハードルも高くなる。「あなたは手間をかけないで」そういう無言のプレッシャーがあるはずだ。

幸せになってほしい

結弦にも幸せになってほしい。彼女の一人称が「オレ」なのは強がりだろう。学校にも通えなくなってる。
何か心のバランスが崩れているのだ。それは間違いない。

聲の形 第30話 予想

『聲の形』は「再生」の物語だと思う、壊れてしまった人間関係と人の心の「再生」の物語だと思う。
来週は将也が少し結弦の心を「再生」してくれそうな気がする。
結弦の涙を見たら、そう願わずにはいられなかった。たのんだぞ将也。

-週刊少年マガジン 2014年15号 聲の形-

””は、講談社「聲の形」 作者:大今良時 から引用