植野に徹底的に、嫌な役をやらせる
今週の彼女もすごかったです。そこまで、酷い役回りをやらせるのかと。
逆に、ここまでさせているので、なにか読者が知らない伏線があるのかなと勘ぐってしまいます。花火の夜、植野も屋台の場所にいたんですね。
将也も知らない、読者も知らない、植野と硝子だけの会話があったのかもしれません。
永束くんの存在が救い
彼と硝子の会話が面白かったです。誰でも永束くんのようなところはありますよね。人に対しては偉そうにアドバイスできるけど、じゃあ、自分がやってるかというと全然足りてなくて。
この作品は、このパターン多いですね。将也が、これで自己嫌悪に陥ってましたね。
硝子の気持ちが少し見えてきた
やはり彼女の世界は、植野と同じなんですね。植野は硝子が、みんなの小学校時代をメチャクチャにしたというわけです。普通に考えたら先にイジメた将也が悪いのですが、植野のなかでは、イジメられることがわかっているのに、距離を取らなかった硝子が悪いわけです。厚かましいというようなイメージでしょう。
この理屈を支持する人は、聲の形の世界のなかでは、二人しかいません。というか現実世界でも大人になってこんなことを考える人はいません。ただ、子どもなら身勝手だから、あるかとは思いますが。とはいえ、聲の形の世界では、この植野の説にただ一人同意する人がいるのです。硝子です。
植野と硝子は、小学校時代の出来事に意見が一致ですね。ようするに硝子が悪い。そういう世界観です。
名前の由来
なんとなく登場人物の名前で気になることがあります。
石田将也
永束友宏
この二人の名前が並ぶと、石田三成と長束正家を連想しますよね。いや偶然だろと思っていたのですが、よくよく考えると、石田の元親友。
島田一旗
石田の友達に島田って。
なんか、石田三成と島左近をイメージさせますよね。
で、
真柴智
彼ですね。
秀吉が豊臣を名乗る前に名乗っていたのは、羽柴ですね。
ひらがなで書くと。
はしばひでよし
ましばさとし
ほら、なんか似てるでしょう。
いや、だからなんだってわけでもないんですけど。名前をその辺からとってるのかなと。作者の次回作は関ヶ原モノかもしれませんよ。