【レビュー】 はやて×ブレード 作者:林家志弦

百合系熱血スポ根漫画

天地学園の生徒たちがチャンバラで学園の頂点を目指す熱血チャンバラ漫画です。
女子校ですので、男はほとんど登場しません。
登場人物たちがスポーツチャンバラのような競技で学園の頂点を目指して凌ぎを削るのですが、
往年のジャンプのような熱血展開が中心でそれが何とも面白いです。

『ドラゴンボール』的な強いやつと戦うのが面白い。強くなるのが面白いという少年漫画丸出しの雰囲気です。

簡単なあらすじ

主人公は黒鉄はやて、彼女は孤児院出身で、その孤児院が借金のせいで潰されそうなので天地学園に入学します。(替え玉入学的な)
何故かというと天地学園ではチャンバラ勝負に勝つと報奨金があり、それで孤児院の借金を返済しようとします。

ギャグ6割。本気4割の黄金比

6割はギャグ漫画です。ギャグで解決しちゃうようなストーリー展開もたまにありますが、登場人物たちが本気で打ち込んでいるチャンバラには
ギャグはなし。スポ根漫画として本気で描き切ります。
ギャグは百合系のギャグが多く女子校ってこんな感じなのかなあと想像させてくれます。

友情こそがテーマ?

剣待生たちはそれぞれ二人一組で戦います。パートナーを刃友(しんゆう)と呼び楔束届を署名・捺印の上、提出して成立するという結婚的な何かを行います。
刃友になることを申し込んだり申し込まれたりするシチュエーションを男女の恋愛のようにコミカルに描いているが、そこには友情があったりといろいろ独特で面白いです。

作品のピークを迎えた 天地ひつぎ、宮本 静久 対 神門 玲、祈 紗枝

学園の頂上決戦となった、この戦いで作品は一度ピークを迎えたように感じました。
学園の権利を掛け現在の学園の支配者である天地ひつぎ組に挑む神門玲組。
どちらが悪役でどちらがヒーロー役という事もなく、どちらも応援したい最高の戦いです。

生徒会長である天地ひつぎに続く実力者である宮本静久を破る祈紗枝。
読んでいるとわかりますが、宮本静久はなんとなく宮本武蔵を彷彿させる最強の剣士で物語の序盤からその強さを繰り返し披露しています。
その宮本静久が敗れる。

実のところこれは読者としては相当に衝撃的な展開でした。

最後は天地ひつぎと神門玲の一騎打ち。
鼻血を出しながら戦う二人。

この辺りは完全に王道の少年漫画で闘いながら相手を尊敬し友情が芽生えていきます。

そして決着。

作中でハヤテが彩那にこう言います。

”……あやな

あたしもあーゆーのやってみたい”

”アホぅ

ああいうのはやるんじゃなくてなるんだ”

この言葉は刺さりました。

はやて×ブレード オススメです。
14巻まで一気に読んでください。

-集英社 「はやて×ブレード」 作者:林家志弦 –

””は、集英社 「はやて×ブレード」 作者:林家志弦 から引用

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