サイドエフェクトとか「なんか言いたくなる」 【レビュー】 ワールドトリガー 第54話

言葉の感覚が面白い

今週ワールドトリガーを読んでいて感じたのは言葉の面白さです。
最近の漫画はいろいろ独自の名称を使うものが多いと思います。この作品は特にそれが顕著です。ネイバー、トリオン、ネイバーフッド、ボーダー、などなどです。新しい言葉は使いすぎると訳が分からなくなりますがうまく使えば独自の世界観を構築できます。分かり難くならないように微妙なバランスが必要かと思います。
今週読んでいてワールドトリガーは中々その感覚がいいと思いました。

ポイントは「なんか言いたくなる」

結局、新しい言葉を使う場合重要なのは読者が「なんか言いたくなる」かどうかだと思います。ぼくがこの作品の用語で一番言いたくなるのは「サイドエフェクト」ですね。本当に英語で副作用をサイドエフェクトって言うのか調べてみたら、どうやら本当なんですね。haveするものの様です。副作用がないだったらhave no サイドエフェクト。 not じゃないのか?それはいいとしてボーダー達の持つサイドエフェクトは一般的な副作用とはイメージが異なり副作用というより特殊能力となっています。普通に特殊能力と言えばいいところをわざわざサイドエフェクトと言う名称に設定しています。そこがセンスいいなと。

名称から決めたのか設定から決めたのか

トリオン力によって引き起こされる副作用的能力だからサイドエフェクトという名称なのですが、これはどっちから考えたんでしょうね?サイドエフェクトという呼び方がかっこいいからトリオンの副作用という設定にした可能性もあるのかなと。さらっと出て来る言葉ですけど効果的に使われてましたね。