パターンでは読めない展開
ダイヤのAは野球漫画です。
ぼくは個人的に野球漫画には一定のパターンがあると思っています。
こういう感じでバッターのサイドストーリーが入ったら打つなとか、このピッチャーの表情なら三振だなとかなんとなく分かるわけです。
さすがに野球漫画は昔から数多いですからテンプレが沢山あって、読者の頭にも入っているわけです。
しかしこの作品は、そのテンプレをうまく外します。
「あれ凡退」とか「あれ打たれた」とか意表をついてくれます。
普段から意表をついてくれるので最後がどうなるかわかりません。
これはなかなか凄い事だなと思います。
今週も本領発揮です。
今週もカタルシスがしっかりと
スポーツ漫画に重要な要素として達成感(カタルシス)があります。
今週もしっかりと達成感を感じさせてくれました。
練習してきた結果、活躍できる。周囲に見直される。そして勝利する。
そういったスポーツ漫画を今週もしっかりと味わえてスッキリです。
特別番外編と二本立て
今週は特別番外編と二本立てでした。
週刊連載という、そもそも殺人的なペースで執筆しているのに、
二本立てをするなんて凄すぎます。最近一挙二話掲載みたいのが増えていますね。
漫画家の方、大丈夫なんでしょうか。
倉持洋一の中学生時代のストーリー
野球は得意だったけどヤンチャな倉持の中学生時代の話です。
彼の非常に男らしいキャラクターと野球への思いが真摯に伝わってくる物語でした。
こういった過去の逸話の掘り下げがあるとキャラクターへの感情移入がぐっと深まります。
とはいえ、あまり作中で過去のエピソードを入れると試合が進まなくなりテンポが悪くなりますので、番外編という形で二話掲載はありがたかったです。作者は大変でしょうが、、、。
高島さんがすごかったですね。イヤラシイ意味で。
本気の仲間がいるって幸せだなと思いました。
そういう仲間は大事にしようと改めて感じることが出来てなんかちょっと燃えました。
-週刊少年マガジン 2014年15号 ダイヤのA-